健康
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出口戦略には必要だが…ウイルス検査の限界と問題点
新興ウイルス感染症が出現した場合、通常、ワクチンや治療薬はない。人の新興ウイルス感染症の場合、感染者を見つけ出して、対症療法するとともに、他の人にうつさない方策をとらなければならない。そこで重要になってくるのは、ウイルス検査である。...
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新型コロナ<2>CT費用含め4万円…でも感染がはっきりしてよかった
3月22日から4日間、39・5度の高熱を繰り返した渡辺一誠さん(40=東京・港区在)は、前日に続いて区内の保健所に2度目の連絡をした。 「昨日と違って詳しい症状を述べた後、こうも付け加えました。高熱を体感してから接触をした友人...
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複数のダイエット方法を比較した論文が その結果とは?
炭水化物の摂取を控える糖質制限ダイエットなど、ダイエットの方法にもさまざまな種類があります。インターネット上には「簡単に痩せられる」などといったダイエット方法も紹介されているようですが、どんなダイエットが最も効率的な方法なのか医学的...
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激痛で朦朧として…岡本真夜さん語る「チョコレート嚢腫」
最初に強い痛みがきたのは2013年の夏、友だち数人と自宅近くのお店で晩ごはんを食べた帰りのことでした。自転車で帰宅している最中、下腹部――子宮の辺りがキリキリと痛くなって、途中でペダルをこぐのをやめて休まなくてはいけないくらいの激痛...
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楽に体を動かす肩回し体操は肩甲骨を寄せるのがポイント
「80歳でも90歳でも、自分の足で元気に歩き回って、やりたいことをやれる。そんな世の中になってほしいんです」と話すのは、米国の医療国家資格であるアスレチックトレーナーとして活躍する三田貴史さん。現在は、マンツーマンのパーソナルトレーニ...
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ウイルス感染予防にはマスクと手洗いが有効 では飲み物は
新型コロナウイルスの流行が続いています。確実と言える治療がない現在、予防が何より重要です。 マスクと手洗いの有効性は科学的に証明されていますが、それ以外に何か有効な方法はないのでしょうか? 健康に良い飲み物として知られている...
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外出自粛で少子化に変化? 出生率は災禍で瞬間上昇する説
外出自粛の影響なのか、世界中でコンドームが売れているとか。一方で日本の少子化傾向を懸念する声も多い。 少子化現象の指標として主に使われるのが合計特殊出生率と呼ばれるものだ。一般に15歳から49歳の女性が生涯に産むことが見込ま...
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医師は毎日摂取 コロナ予防対策に役立つ2つのサプリとは
国内で初めての新型コロナウイルスの治療薬として、「レムデシビル(商品名べクルリー)」が7日に承認された。 当然ながら、新型コロナウイルス感染者のすべてに投与される薬ではない。対象は、人工心肺装置や人工呼吸器などを使っている重...
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新型コロナ血栓の怖さと対処法 死因は肺炎だけではない
【緊急寄稿】東丸貴信(東邦大学名誉教授) 新型コロナウイルス感染症(COVID―19)は肺炎が主体の病気だが、最近、血栓ができることが問題になっている。足の先が赤く腫れる程度の症状から、脳や心臓などの太い血管が詰まり重症になる...
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がん闘病中の大島康徳氏は高熱でもPCR陰性 原因は腫瘍熱か
新型コロナウイルス感染症を巡っては、PCR検査のハードルの高さが指摘されています。13日に多臓器不全で亡くなった大相撲の勝武士(享年28)もそうでした。先月4日に発熱症状が見られたものの、都内の病院に入院できたのは8日。PCR検査の...
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免疫の不思議…期待に反し抗体が感染を助長することがある
新型コロナウイルスは主に飛沫感染と接触感染で感染する。どちらも、口から出たウイルスが、さまざまな経路を介して目や鼻、口、咽頭、肺に到達し、その部位で感染に必要なタンパク質を発現している細胞に感染する。なお、大便中のウイルスが人に感染...
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病院への搬送がプラスに働いた98歳一人暮らしの元女優
自宅で最期を迎えようとしている高齢者に対し、病院に搬送して延命の措置を施すかどうかはケース・バイ・ケース。それぞれの望ましい形で人生を終えるためには、本人の意思や状態、家族の思い、そしてタイミングなど、総合的な判断が必要になる。 ...
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新型コロナウイルス「超過死亡」から見た本当の死亡数
死亡後のPCR検査で新型コロナウイルスと判定されたケースが複数報道されているが、実際はもっと多いのではないか。 この疑問には、インフルエンザ関連死の推計で発達してきた「超過死亡」の手法が有効だ。欧米では新型コロナにも使われる...
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マスク一日中着用にリスクはないか 中国では中学生が急死
中国で体育の時間にマスクをしていた生徒が突然、鼻と口から血を流して急死したという。世界的にマスクが当たり前になっている感があるが、一日中、マスクを着けることにリスクはないのか? 長く地域医療と公衆衛生に携わってきた岩室紳也医師に聞い...
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朝の眠気覚ましには「緑茶」体内時計を整える成分が多い
「夏も近づく八十八夜~」の歌にもあるように、立春から数えて88日目(5月3~5日)ごろに新茶が採れます。新茶は葉が柔らかく、水分やミネラル分、うま味や甘味の成分で緊張を和らげる働きのあるテアニン、眠気を覚ますカフェインが豊富。また、お...
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心臓にトラブルを抱えている人は肺炎にかかり重症化しやすい
「肺炎」がこれまで以上に注視されています。2011年から16年まで日本人の死亡原因の3位だった病気ですが、新型コロナウイルスによる重症肺炎で亡くなる人が相次いでいることでさらにクローズアップされている状況です。 そもそも肺と心...
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アルコールには弱いのにヒトの新興ウイルスになった理由
ウイルスは細胞の中にあるタンパク質合成工場を借りて、必要なタンパク質を合成する。とにもかくにもウイルスは、細胞の中に侵入しなければならない。 コロナウイルスは一番外側に「エンベロープ」と呼ばれる膜をかぶっている。実はこのウイ...
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自律神経<上>骨格のゆがみリセットには「12秒呼吸法」を
自分の意思とは関係なく、自動的に全身の器官の活動をコントロールしている「自律神経」。意識しなくても呼吸が続いたり、心臓が動いたり、汗をかいたり、体温が変化したり、胃腸が消化活動を行ったりするのは、すべて自律神経の働きによるものだ。 ...
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血液と「貧血」<1>65歳以上の日本人の10%が該当する
「顔色が少し青いけど、貧血気味じゃない?」 家族間で、こんな会話を交わしたことがあるでしょうか。 「貧血」は、血球数(血液に浮遊している赤血球、白血球、血小板)の減少や、とくに赤血球中のヘモグロビン(血色素)の量が減少す...
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「亀頭包皮癒着」は無理にむく必要はない 女性にも起こる
男性は誰もが赤ちゃんの頃は、おちんちんが包茎の状態になっています。 しかし、子供が3歳くらいになると包茎を気にした親御さんが無理にむこうとして、先端から根元にむけて、引っ張ってしまうことがあります。 これは痛いだけで...
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すべての起源は動物だが…人間のウイルスはどこから来たか
新型コロナウイルスの正式名称は、「重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス2型」であり、略称は「SARS―COV―2」となる。このウイルスは、8番目のヒトのコロナウイルスである。 メジャーなコロナウイルス群(オルソコロ...
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新型コロナウイルス感染で眼が痛くなるのは本当なのか?
【Q】新型コロナウイルス感染症の患者で目が痛くなることがあると聞きました。本当でしょうか? 【A】コロナ感染者に結膜炎が相当の頻度で見られることが、世界中で報告されています。そこに、目の「痛み」を症状のひとつとして加えたいという...
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在宅勤務で腰痛がつらい…「仕事環境別」こうして軽減する
どうすれば腰痛を軽減できるか? 昨日に続き、腰痛解消のコツを青山一丁目カイロプラクティック院の山口博院長に聞いた。 「在宅勤務で特に気をつけて欲しいのは、ストンと力を抜いても腰が丸まらない姿勢を保てるよう、しっかりした硬めのク...
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新型コロナに注意しながらがん治療をどう受ければいいのか
A病院内科のK医師からメールが届きました。 「がん治療中にコロナウイルス感染で肺炎となって入院された患者さんがおられます。肺炎がよくなって化学療法ができる状態まで回復するように頑張っています。コロナ流行の状況では、がん治療を変...
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適切な薬を選択するには感染症の正確な「分類」が重要
新型コロナウイルス感染症も、ウイルスが感染することによって症状が引き起こされる病気=感染症の一種です。乗り切るためにも、ウイルス感染症とウイルス感染症に用いられる薬についてまとめておさらいします。 感染症は手術のような外科治...
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コロナは“お化け”のような存在ではない 動物ではメジャー
コロナウイルスは、SARSウイルスや中東呼吸器症候群コロナウイルス、新型コロナウイルスを除いては知名度が低く、ウイルスの中ではメジャーな存在ではないと思われる方も多いのではないだろうか。 しかし、コロナウイルスは動物界に感染...
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タケノコ入りのグリーンカレー アミノ酸たっぷりで疲労回復と代謝アップに効果
自給自足生活を実現しようと、淡路島に移り住んで3週間。もちろん、収穫は先の先の話。現在はもっぱら、この地で無農薬の野菜や新鮮な魚を購入して、おいしくいただいています。私の食生活は野菜がメインで、あとは海洋汚染の影響の少ない小型の魚介...
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テレワークが長引いて腰や肩が凝るように…なぜなのか?
【Q】 緊急事態宣言以降、自宅でテレワークするようになりました。最初はリラックスできると喜んだのですが、腰や肩が凝るようになり痛みも感じます。なぜですか? (30代男性) 【A】 同様の質問を最近よく受けます。原因は椅子にあるの...
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在宅勤務でも体重と血糖コントロールが良好な人の共通点
患者さんを診ていて、外出自粛や在宅勤務で活動量が減少傾向にある今の状況で、思ったほど血糖コントロールが悪くなっていない人がいます。お話を伺うと、共通点として「犬の散歩」などストレスの少ない運動の実践がありました。 糖尿病歴3...
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婦人科は専門も医師の個性もいろいろ 合わなければ次へ
セックスの痛みで婦人科を受診したら、そんなことで来たのかと言わんばかりの、面倒くさそうな対応をされた――。 こういった話を、少なからず耳にしたことがあります。特に疾患が見つからない場合、若い年代では「我慢すれば、そのうち慣れ...