闘病記
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ものまね芸人の山本高広さん“結石”で命を落としかけた体験を語る
「今日手術しないと死にます」 そう言われてビックリしました。「敗血症」という危険な状態になる一歩手前だったみたいです。尿管結石を簡単に考えていました。 一番初めの兆候は、今年の8月9日でした。激しい腹痛がありました。食...
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ずっと夢を見ていた…歌手の井上あずみさん脳出血での緊急手術を振り返る
去年の8月26日でした。デビュー40周年記念コンサートの当日リハーサル中、最後の曲である「君をのせて」を歌い終わったときに「脳出血」で倒れてしまったんです。開場の30分前の出来事でした。 頭の右側がすごく痛くなって、それをア...
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突然母が別人になった(3)9カ月ぶりに会った母は記憶とはまったく違っていた
古くから地域にある精神科病院に「いますぐ連れていって私を閉じ込めてほしい」という母の切羽詰まった電話に異変を感じ、私は慌てて故郷への飛行機を予約した。 翌日、2匹の猫たちの餌をたっぷりとボウルに入れ、誰ひとり告げることなく羽...
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堰を切ったように大量の血尿が…漢 a.k.a.GAMIさん膀胱がんを語る
「突発性扁平上皮がん」は悪性の進行がんで、膀胱がんの中でも珍しいタイプだそうです。今年4月の1回目の手術で、がん細胞が筋層まで達していることが分かったので、躊躇する時間的余地もなく、5月に膀胱全摘手術をしました。 前兆は頻尿で...
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子供の顔を見ながら泣きました…お笑い芸人の植山由美子さん乳がんを語る
「がん」と宣告されたら「すぐ死ぬ」と思っていたんです。でも2日経っても「死んでないやん」ってなって(笑)。「じゃ、悩んでもしょうがない。悩んでいるのを見ている人もしんどいだろう」と思って、そこから頭を「治療」に切り替えました。 ...
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ここはどこ?私は誰?の状態でした…歌手の松原愛さんもやもや病を振り返る
私が「もやもや病」と診断されたのはおよそ20年前です。今でも難病指定されていますけれど、当時は不治の病といわれて、死んでいてもおかしくないくらいでした。 この病気は内頚動脈という太い脳血管の終末部が細くなって、脳の血液不足が...
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周りと違っているからこそやれることも多い…後藤仁美さん軟骨無形性症を語る
身長115センチって、だいたい小学1年生と同じなのですが、胴体は大人の女性とほぼ同じで手足が極端に短いという体形をしています。不便なことも多いですが、この体は唯一無二で、周りと違っているからこそやれることも多いと思っています。 ...
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元エアロビック日本代表の大村詠一さん語る1型糖尿病との闘い
「なんで大村君だけ保健室でアメをなめたり、ジュースを飲んだりしているの?」と、小学校のクラスメートは思っていたことでしょう。説明したくても、自分でもよくわからなかったし、説明してもわかってもらえない……と思って、病気のことは隠していま...
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「ギャンブル依存症」体験記(4)抜け出せたきっかけは「禁煙」だった
編集プロダクションは8年で畳みました。ギャンブル依存症はそれからさらに進み、気がついたら袋小路にはまって身動きがとれなくなっていました。毎月、稼いでいたお金の7割が借金返済に消え、利子だけで月20万円返していました。 200...
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歩くのがつらく眠れない夜も…河西健司さん脊柱管狭窄症との苦闘を語る
40歳で痛風を発症したとき、腰部脊柱管狭窄症でもあることがわかりました。痛風といっても、よく言われるように足の指ではなく右膝に激痛があったので、最初は痛風とはわからず、背骨や腰も痛かったものですから、全身のMRIを撮ってもらったので...
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「放っておいてもいいかなぁ」と考えていた…映画監督のグ・スーヨンさん腎臓がん手術を振り返る
2年前の年末、朝4時まで新宿で飲んで、酩酊状態でタクシーの後部座席に座っていたら、突然、左側からドンッ! と車が突っ込んできて気を失いました。この事故がきっかけで「腎臓がん」が発覚したのです。 気づくと首にコルセットをされて...
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寛解直前で数値が上昇…タレントの山本量子さん語るがんとの闘い
「ウソやろ? めちゃ元気ですけど、私……」 10年前、「子宮頚がん」と告げられたときは、そんな心境でした。本当にものすごく元気だったんです。 健康には自信がありました。でも年齢を重ねたことだし、ここらへんでちゃんと1回...
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専門医のもとで生物学的製剤の治療に替えたら症状がみるみる改善
8年ほど前、頭皮におできのようなものができ、皮膚科へ行くと尋常性乾癬(かんせん)と診断されました。それからお尻の柔らかい部分、お腹、足など体のあちこちに赤い斑点ができるようになり、うろこ状のようになって皮がポロポロ剥がれていく。かゆ...
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偶然の不調がなかったら…休井美郷さん子宮頸がん一歩手前での手術を振り返る
「子宮頚部の高度異形成」がわかったのは、去年のゴールデンウイーク直前でした。異形成は、子宮頚がんになる手前の病変で、放っておけばがんになる可能性が高い状態のことです。軽度、中等度、高度と段階がある中、高度異形成はもっともがんに近く、一...
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入院経験から「いろんな人が受け入れられるような社会にしたい」
小学3年生の6月か、7月ごろです。顔色が悪く、お腹が痛くなることが増え、おかしいなと感じていました。本人に聞くと、立ち上がったらクラクラしたり、遊んでいる時にフラーッとすることがあるという。顔色の悪さが見るからにひどく、唇が青くなり...
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バットで殴られたような痛みで意識を失った…百武桃香さん脳出血を振り返る
「脳出血」で倒れたのは高校2年から3年生にかけての春休みでした。地元の福岡から都心の大学に進んだ姉がひとり暮らししている1DKの部屋に友人と2人で2~3泊させてもらって、大学の見学や東京ディズニーシーを楽しんだ翌日でした。 朝...
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その瞬間に時間が止まりました…漫画家のやよいかめさん副鼻腔がんとの闘いを振り返る
2017年、風邪で鼻水が止まらなくなって「蓄膿症かな」と思っていたら、なんと「副鼻腔がん」でした。 夫が転勤の多い仕事で、その年も岩手から福島に転勤が決まり、引っ越し準備にあわただしい頃でした。鼻水や鼻づまりが治らないことで...
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恩人のアドバイスがなければ…富田晶子さん乳がん闘病を振り返る
2019年11月、「初期の乳がん」で左乳房の部分切除をしました。 その1年くらい前から体調を崩して、咳が止まらなくなっていました。とにかく忙しい時期だったことは確かです。病院を受診すると「風邪」と言われ、薬を飲みましたが咳は...
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職場で私を待ってくれている人たちの存在が心の支えになっている
現在は、市内のNPOでいろいろな障がいがある方々の生活を支援する仕事に就いています。 これまでの経験が仕事をする上での基盤となっていることは幸いに思います。先天性や突然の病気の発症と共に生活する上でのアドバイスなど、少しはお...
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乳がんで左乳房全摘を経験した女優の小栗香織さん…手術を勧められても「即答はできませんでした」
左胸にがんが見つかったのは2016年春でした。その4~5カ月前に母親をがんで亡くしたばかりだったので、母に「こっちへ来なさい」と言われているのかな、と考えたりもしました。 35歳から、健康診断と一緒に毎年マンモグラフィー検査...
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痛みで歩けず片足で自転車をこいで病院へ…俳優の河西健司さん痛風との闘い
長年、役者をしてきましたから、自分の体のことなど考えず、規則正しくない生活を送り、“お祭り気分”で生きてきました。それでも、入院や手術の経験はないので、丈夫な体に生んでくれた両親に感謝ですね。 といっても、74歳ですから、何...
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曲がった膝が真っすぐになるよう、両親が毎晩優しく押してくれた
母親が教えてくれたのは、私が3歳くらいの時に痛みを訴えたそうです。症状が出始めた当時のことは、夢の記憶のように思い起こすことができます。 最初に痛みが出たのは、両足の膝でした。骨が破壊されていくような痛みで、拘縮も伴い、次第...
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現在の医学では治らない…尾藤イサオさん加齢黄斑変性症を語る
こうして向かい合ってお話ししていても、私と視線が合ってないでしょう? 頭の上の遠くの方を見ているように見えると思うんですけど、じつはそれで見えているんです。あえて視線を合わせるようにすると、顔はのっぺらぼうになってしまいます...
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強直性脊椎炎と闘うタレントの十條莉緒さん「ドクターを調べ上げて病院を渡り歩いた」
一度診断がついても治療の効果がなくて、最後はいつも「メンタルクリニックへ行ってみてください」と言われ続けてきました。何軒も何軒も病院を変えて、じつに4年の歳月を経て、ついに「強直性脊椎炎」という難病にたどり着きました。 はじ...
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体にあれほどの異常をきたす経験を経たからこそ、今の自分がいる
子供の頃から抱えていたアトピー性皮膚炎が増悪。3カ月間休業し、ひどいかゆみと乾燥による痛みを耐えしのぎながら、このまま治らず今の状態が続くなら、自分は今後どういうことをしたいのか、公務員として勤め続けて人生終わっていいのか、と考え続...
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映画監督の河村光彦さん「脳梗塞」で救急搬送の一部始終を振り返る
じつはつい先日、転んで肋骨を折りまして、今はコルセット状態。いや、でも今日は喜んでやってきました(笑)。 脳梗塞が起きたのは11カ月前、忘れもしない4月13日。夕方から代官山で私が監督した映画「Life work of Ak...
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なんでこんな肌に生まれついたんだろう…どう生きたいのか見直した
「skin」(写真)と名付けたこの作品は、アトピー性皮膚炎の悪化で家に閉じこもっていた時期に構想を練ったものです。 いつ治るか分からず不安で、誰にも会えないから、気がおかしくなりそう。肌がかゆくてかゆくて、でも、かいたらぐちゃ...
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ザ・ワイルドワンズの3人がそれぞれの「がん」経験を振り返る
鳥塚 僕は2002年12月に「胃がん」が発覚して、翌年1月に胃の4分の3を切除しました。その2~3カ月前から胃にむかつきなどの違和感があり、リーダーの加瀬邦彦さん(故人)に相談したら自身がかかった医師を紹介してくれて、人生初の胃カメラ...
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闘病ではなく、共存…病気は憎む相手ではなく一緒に生きていく伴侶
通院のたびに受け取る袋いっぱいの薬。いつもは飲んだ後、薬のケース、ブリスターパックを捨ててしまうのですが、日々見ていると、キラキラして、いろんな種類の色があって、すてきだな、と思ったんです。 薬は時に副作用ももたらすけれども...
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文化放送ディレクター白石仁司さん緑内障を語る「白く深い霧の中で生活している感じです」
「ロービジョン」とは、全盲ではないけれど矯正しても十分な視力が得られない低視力や、見えない部分が生じる視野欠損などがある状態のことです。私はまさに今その真っただ中にいて、ロービジョンという言葉やその実情をたくさんの人に知ってほしいと思...