高校野球
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「斎藤佑樹」擁し初の甲子園へ…昨夏準V仙台育英を撃破した聖和学園の気がかりな点とは?
「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹と同姓同名の選手がいることで話題になっている。 23日の宮城大会決勝で、昨夏の甲子園準優勝校の仙台育英を8-5で下し、春夏通じて初の甲子園出場を決めた聖和学園のことだ。 仙台市内にある193...
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吉田輝星の弟擁し6年ぶり夏出場 金足農の「強さと覚悟」を旋風巻き起こした名将が明かす
甲子園で過去3度の旋風を巻き起こした金足農(秋田)が6年ぶりの夏出場を決めた。 昨21日の古豪・秋田商との県大会決勝。6-5で迎えた九回2死満塁、吉田輝星(現オリックス)の弟でエースの大輝(2年)が最後の打者をスライダーで空...
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どれだけ大量リードしていても手加減なんて一切しない理由…批判の声も承知の上
専大松戸は18日の佐原白楊戦は28対0で白星を挙げ、このコラム掲載の翌日(21日)の市船橋戦に駒を進めました。試合は初回に10点、三回に3点、続く四回に15点を取り、五回の守備を無失点に抑えてコールドでした。 大量リードによ...
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いま岐阜がアツい!「打倒、鍛治舎」監督率いる県岐阜商が県全体の野球レベルの底上げに
岐阜が熱い。 17日の県大会は2回戦6試合が行われ、強豪の大垣日大が多治見工を下すなど、順当にコマを進めた。 Webサイトの「朝日・日刊スポーツ」によると、夏の甲子園の都道府県別勝率ランキングは.524で17位。過去...
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エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし
107年ぶりに昨夏の甲子園大会を制し、社会現象となった慶応が、18日の神奈川大会5回戦に登場。甲子園に春夏12度出場の強豪・桐蔭学園と激突した。 0-0の四回1死二、三塁のピンチで、昨夏の優勝投手・小宅雅己(2年)が2番手で...
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新潟はともかく山形は夏の甲子園「最弱県」でも侮れない? かつて「7-29」の悪夢からの逆襲
47都道府県のうち、夏の甲子園の勝率が最も低いのは山形と新潟で.311。 ところが、山形に関していえば「最弱県」などとは言えないデータがある。 コロナで中止になった2020年を除く過去10大会のうち、初戦敗退は4回だ...
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春の王者が夏に勝てるには「挑戦者のように相手校を徹底的に研究するしかない」
夏の秋田大会で第1シードの明桜が初戦で金足農に敗れる波乱が起きた。金足農も昨秋の県優勝校だから、番狂わせではないが、春の県王者はライバル校の標的にされるため、しばしばこんなことが起こる。 春で得られる自信はプラスだが、高校生...
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仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼
センバツが終了して約半月後の4月18日、高野連の発表が大きな波紋を呼んだ。 ボルテカ、ハイゴールド、イソノ、三共スポーツ、ザナックスのメーカー5社から販売されていたバットに、一般財団法人製品安全協会が定めるSG基準に違反する...
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高校野球に新導入「低反発バット」はインチキだらけ! まともな製品は「14社中2社」の衝撃
日本各地で戦いの火蓋が切られた高校野球夏の地方大会。夏の甲子園(8月7日開幕)の切符を掴み取るため、全国の高校球児たちの熱い夏が始まった。 沖縄、長野、岐阜でシード校の優勝候補が初戦で敗退するなど、早くも波乱含みだ。そんな白...
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いざ実戦投入してビックリ、一度も遠征に連れていかなかった1年生内野手をメンバー登録した
今週末に専大松戸は夏の千葉大会の初戦を戦います。 春季関東大会以降は県外の強豪校と練習試合を重ねてチームの強化に邁進。試合で勝っている、負けている、何点差か……といった実際の試合展開は度外視して、「もし相手投手からまったく打...
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身に染みた「雨練」の重要性…“田んぼ状態”の中で普段のプレーができるか
21日にやっと関東地方が梅雨入りした。 7月の夏の地方大会直前が雨の時期になるだけに、最終調整で何をやるか。日程消化が優先される甲子園大会では、土砂降りの中でも試合を続行させられることが多い。 横浜の部長だった199...
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専大松戸の遠征事情…私がほとんど「千葉県以外、関東圏内」の学校としか練習試合を組まない理由
7月6日に開幕する千葉大会のトーナメント表が発表されました。専大松戸はシード権を得ているため、初戦は13日、柏陵対磯辺の勝者と対戦します。 春季関東大会が終わってからは更なるレベルアップのため、土日はできる限り練習試合を組ん...
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明徳義塾・馬淵史郎監督が嘆く「今時の選手気質」…気になる2泊3日“高知遠征費”も大公開!
古巣・横浜高の臨時コーチを務めている関係で先月末、高知への遠征に同行した。 馬淵史郎監督率いる明徳義塾との練習試合で金曜の夜から2泊3日。選手は行きは飛行機、帰りは野球部のバスで横浜へ。少しでも安くするためで、費用は「1人4...
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例年より遅れている梅雨入りが専大松戸にプラスに働きそうな理由…夏の千葉県大会開幕まで残り1カ月
夏の千葉県大会開幕まで1カ月を切りました。 現時点で各校の実力は拮抗しているため、残りの時間の使い方が命運を分けることになる。さまざまな試合展開を予測し、状況に応じた練習を日々積み重ねています。 夏の千葉県大会は7月...
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一発勝負の夏の大会 大院大高は「ノーサイン」で大阪桐蔭を2度倒せるか
春の大阪大会で大院大高が4回戦で履正社、準々決勝で大阪桐蔭の「2強」を撃破して初優勝した。春夏秋を通じ、大阪大会でこの2校に勝ったのは、2009年夏のPL学園以来15年ぶりの快挙だそうだ。 昨春就任した辻盛英一監督の方針で「...
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梅澤よ、どうして我慢して投げ続けたの?春季関東大会直前に発覚したエース格の足指骨折
26日に閉幕した春季関東大会。我々、専大松戸(千葉)は東海大相模(神奈川)との初戦で敗れてしまいました。 勝負事ですからもちろん悔しいのですが、「次につながる負け」だった。その点では実りがありました。守備、打線、走塁で不足し...
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故障持ちや素行に訳アリ選手が活躍する分水嶺…出身校や能力値よりも大事なこと
プロでは、活躍する選手もいれば、志半ばでユニホームを脱ぐ選手もいる。 鈴木は「選手は取らないと始まらない」というのが持論。よほどのことがない限り、素行や故障を理由にリストから外すことはしなかった。昔は今よりコンプライアンスに...
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選手チェックで重視した手足の親指の使い方 技術以外ではルックスも評価項目に入っていた
鈴木には球場で視察するときの指定席がある。一塁側か三塁側、目当ての選手のベンチでの様子が見える場所で、立ち居振る舞い、しぐさ、クセも含めてチェックする。 投手を評価する上で重視していたのが、足の親指の使い方だ。 「根本...
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昨夏甲子園V慶応高の現在地 打線に迫力は欠けるが左右の2枚看板が復調すれば今夏も脅威
昨夏の甲子園で107年ぶりの優勝を果たした慶応が、6月8、9日の2日間、香川県で今春の県大会4強校と招待試合を行うとのニュースを見た。 2017年に清宮幸太郎(現日本ハム)フィーバーに沸いた早実は、春の大会以降、沖縄、愛知、...
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稀代のスラッガー中村剛也が活躍すると判断した根拠 逆風吹いた“肥満体型”は問題視しなかった
兵庫・育英の栗山巧を担当した2001年ドラフト。同じく鈴木が担当し、2巡目指名したのが大阪桐蔭の中村剛也(40)だ。 13日時点で通算476本塁打は歴代10位タイ、本塁打王6度はプロ野球史上3位。希代のスラッガーは不惑を迎え...
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異色の社長兼任監督率いる大院大高が大阪桐蔭、履正社を撃破!2強時代に風穴あける春季大会Vの衝撃
新時代の幕開けか。 12日の春季高校野球大阪府大会決勝で、大阪学院大高が興国を4-1で下して初優勝。4回戦で履正社、準々決勝で大阪桐蔭と両横綱を撃破した勢いそのままに、大阪の頂点に立った。 「大阪桐蔭、履正社に勝ってプ...
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足で稼いだ情報の積み重ねが逸材を引き寄せる 数字やデータだけでは分からない情報が武器だった
「スカウトの仕事は、その1年の選手を見ることだけではありません。来年、再来年と先を見据えて選手を見ておかないといけません」 鈴木が担当した選手には28年間のスカウト人生が詰まっている。清原和博のような突出した選手はともかく、1...
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中学時代の栗山巧を打撃指導したことがある 他のスカウトは猛反対も編成責任者に「絶対に活躍します」
鈴木が担当した4位以下の下位指名選手で最も活躍した一人は、今もユニホームを着ている。 育英高(兵庫)から2001年ドラフト4巡目で指名、21年に2000安打を達成した栗山巧(40)である。 1学年上の中島(裕之=宏之...
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熱中症対策により今夏の甲子園で導入、朝夜2部制で生まれる「新たな格差」解決への究極プラン
日本高野連は先月19日、夏の甲子園大会から一部日程で、試合開始時間を午前と夕方に分ける「2部制」の導入を決めた。 対象日は1日の試合数が3試合の初日から3日目までで、熱中症対策の一環として大会史上初めて実施される。 ...
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後のサブローことPL学園・大村三郎は「隠し玉」としてドラフト4位で指名するつもりだった
1985年ドラフトの清原和博、桑田真澄をはじめ昭和、平成期のPL学園は逸材の宝庫だった。 鈴木もPL学園には何度も足を運んだ。93年ドラフトで松井稼頭央を3位指名した翌94年、「隠し玉」として温めていたのが、サブローこと大村...
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何でも時代に合わせることが正解とは思わない。走り込みを重視した指導法は堅持したい
さる21日に行われた春季千葉大会の木更津総合との初戦は延長十回、タイブレークの末に3-1で競り勝つことができました。 最速147キロの右腕・梅沢翔大(3年)がよく踏ん張った。初回に捕逸も絡んで1点先制されたものの、そこから最...
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夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由
日本高野連は19日、第2回運営委員会を開き、8月7日に開幕する夏の甲子園大会の一部日程で熱中症の予防のため、「朝夕2部制」の導入を発表した。近年の夏の大会は、気温35度を超えるような酷暑の中で行われていた。 1日目は開会式を...
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“隠し玉”森山良二を単独1位指名した86年、根本陸夫さんは阿波野、西崎との「3頭取り」を想定していた
西武は1986年ドラフトでアッと驚く指名をやってのけた。 福岡大大濠高を経て、北九州大を中退した森山良二という無名投手を1位指名した。いわゆる隠し玉である。鈴木は言う。 「西武は森山と話ができていました。大学を中退して...
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むやみに気を使い、おだててその気にさせるだけが指導ではない
春季千葉大会の開幕が迫っています。 夏の千葉大会のシード権が懸かっているだけに、できる限り好成績を狙いたい。決して手を抜くことのできない大事な試合ですが、私は大会に向けて調整のために練習の強度を落とすようなことは一切していま...
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高野連に求めたい「野球留学者の人数制限」 センバツV健大高崎はベンチ入り18人が県外出身
大阪桐蔭の西谷浩一監督が先のセンバツで、甲子園の監督通算勝利数が単独1位となる69勝目を挙げた。 思い出すのは2006年夏の甲子園1回戦。私が部長を務めていた横浜と対戦した。横浜は同年のセンバツで全国制覇していて、松坂大輔を...