広島
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広島・高コーチが達成感すら感じた“ウオーミングアップ”
広島といえば、猛練習で知られている。かつてのそれは現在の比ではなく、「あの頃のことは思い出したくない」と本気で言う者もいるくらいだ。 「僕らのときが一番、厳しかった時代じゃないかな」 と話す高コーチは、1985年ドラフ...
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広島につきまとう5番問題 4番誠也がチーム1号弾もその後が
広島は14日、ロッテと今季初の対外試合を行い、4番の鈴木誠也(25)が唐川からバックスクリーン左横へソロ本塁打を放った。 初の実戦形式だった5日のシート打撃でも、右中間スタンドへ一発。視察中の他球団スコアラーは、タメ息を漏ら...
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巨人・丸が初実戦2安打の貫禄 S班でも見せた“決定的違い”
巨人の丸佳浩(30)が宮崎1次キャンプ最終日の13日、紅白戦に「3番・中堅」で出場。いきなり2安打を放ち、貫禄を見せつけた。 実戦初打席となった初回に右中間を破る二塁打を放つと、2打席目も初球を右前へ運んだ。 今キャ...
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金属のような音 “孤高の天才”前田智徳の芸術的ティー打撃
「アーノルド・パーマーみたいだな」 丸佳浩(30=現巨人)に、そう言ったことがある。なんのことかというと、スイングをした後に右手でバットを上げるしぐさが、往年の名ゴルフプレーヤーに似ていたからだ。2008年の入団当初のこと。私...
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野村監督の部屋の黒板には二軍選手の成績や内容がギッシリ
広島の2016年からのセ・リーグ3連覇は、丸佳浩(現巨人)、菊池涼介、田中広輔、鈴木誠也といった生え抜きの主力がチームを牽引した。監督は緒方孝市だが、若かった彼らを二軍から一軍に引き上げ、我慢強く起用した野村謙二郎元監督の功績でもあ...
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1999安打放った後 バット持った野村が玄関先に立っていた
「絶対に2000本を打たせたい」 2002年のオフ、巨人から広島の一軍打撃コーチに復帰した私に、山本浩二監督が言った。 チームリーダーの野村謙二郎のことだった。その時点で通算1763安打。2000安打まで残り237本と...
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広島・鈴木誠也を直撃「新婚でシーズンに臨む心境は?」
さらに、スケールアップした印象だ。広島、侍ジャパンでも4番として期待される鈴木誠也外野手。第1クール最終日となった5日の今キャンプ初のシート打撃では4打数3安打。3打席目に高橋樹から右中間へ一発を放つなど、その存在感はケタ違いである...
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全治1カ月の野村は大下ヘッドにカミナリ落とされ3日で復帰
1990年、ロッテへ移籍した高橋慶彦に代わり、入団2年目の野村謙二郎がショートのレギュラーに定着した。 足は速いし、小力がある。入団当初は外野を守っていて守備力も高かった。しかし、1年目のキャンプで膝を痛めた。ドラフト1位指...
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金本のFA移籍で大ブレーキ…新井「4番を外してください」
「どうしても結果が出ません。4番を外してください」 新井貴浩が一軍の打撃コーチだった私のところにやってきた。 2003年、金本知憲が阪神にFA移籍後、4番に座った新井は、精神的支柱だった兄貴分が抜け、この年は打率・23...
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「1日1000スイング」指示を忠実に実行したのは金本ひとり
同い年の緒方孝市にライバル心を燃やしていた金本知憲も思い出深い。 東北福祉大から1991年のドラフト4位で入団。1、2年目は二軍暮らしが続いた。広島は二軍の遠征費用を抑えるため、野手4、5人を残留させていた。金本は遠征メンバ...
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緒方はオフに私の新築一軒家の駐車場で毎日打撃練習をした
私が広島の二軍打撃コーチを務めていた1990年ごろのこと。広島市民球場近くに新築した自宅が「練習場」に変わった。 秋季キャンプを終えた後、12月から翌年1月まではどの球団も全体練習ができない。しかし、この間、若手を遊ばせてし...
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ミスして悔し涙を流しても…打撃時の誠也に“殺気”を感じた
球界一といわれる鉄砲肩は鈴木誠也の魅力である。 打撃に影響しては困るため新人の時に挑戦した遊撃は断念。2年目には外野が主になった。そんな頃、誠也の右翼からのバックホームの送球を見て、私は度肝を抜かれた。 低い球が一、...
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誠也は巨人コーチの私に電話し「打撃フォームを変えます」
広島の4番・鈴木誠也から私の携帯電話に着信があった。 巨人の二軍打撃コーチだった2018年、シーズンの終わり頃である。打率・320、30本塁打、94打点の好成績を残した年。ところが、誠也は電話口でこう言った。 「バッテ...
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“金属後遺症”誠也の「アウトサイドイン」を直した練習法
広島で21年間、指導者を務めた話をしよう。 私の想像を超える選手になってきたのが、広島、侍ジャパンでも4番を張る鈴木誠也である。 私が広島の二軍監督だった2013年、ドラフト2位で入ってきた。まず感じたのは素材の素晴...
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誠也 球団野手初の1億円増更改でポスティング前倒し急浮上
「しっかり話し合って、たくさん評価してもらって、うれしかった」 広島・鈴木誠也(25)が18日、球団事務所で契約交渉を行い、1億2000万円増の年俸2億8000万円で更改した。広島の1億円以上の増額は2015年オフに2億円アッ...
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広島・長野がV逸責任痛感 年俸5000万円減は来季の“期待料”
広島・長野久義外野手(35)が12日、球団事務所で巨人から移籍後初の契約更改に臨み、5000万円ダウンの年俸1億7000万円でサインした。 巨人にFA移籍した丸の人的補償で移籍した今季、大きな注目を集めたが、プロ10年目で自...
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広島・大瀬良が1億7500万円更改 3000万円増は高いか安いか
「4位という結果に終わって、僕自身も終盤に勝ちを持ってこられなかった。すごく悔しいシーズンだった」 広島・大瀬良大地(28)が球団事務所で契約交渉し、3000万円増の年俸1億7500万円でサインした。これで広島の日本人投手最高...
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米球団と交渉解禁 広島・菊池涼介に“守備職人”ゆえの壁が
「ニンジャ(忍者)」の異名をとる広島の菊池涼介(29)の米球団との交渉が解禁になった。 3日、広島の鈴木球団本部長がポスティングの手続きが完了したことを明らかにした。これにより譲渡金を払う意思のあるメジャー球団は、菊池サイドと...
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広島1位・森下暢仁は“スーパー幼児”3歳で自転車を乗り回す
大分県竹田市出身の父・力さん(56)は、地元の高校を卒業後、大分市内にある「物流・機工・メンテナンス」を行う会社に就職した。東京に本社がある東証1部上場企業で勤続は38年になる。 中学まで野球部に所属。内野手だった。就職後も...
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メジャー挑戦 球界No.1二塁手広島・菊池涼介の意外な評価
広島は8日、菊池涼介内野手(29)から要望されたポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を容認すると発表した。数日前に球団に申し入れがあり、鈴木清明球団本部長(65)が「彼はこれまで球団に多くの貢献をしてくれた。彼のチャレンジを...
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広島は即戦力右腕“一本釣り” 明大・森下に背番号18を用意
広島が最速155キロ右腕、森下暢仁の一本釣りに成功した。佐々木、奥川と並ぶ「ビッグ3」の一角。前日に1位指名を公表していた佐々岡新監督は交渉権確定後の取材に対応すると、すぐに都内の明大へ向かい、速攻で指名あいさつを行った。「いい男、...
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広島バティスタは冬季L出場 6カ月ドーピング処分意味ナシ
他球団から「そんなのアリか!」という声が聞こえてきそうだ。 現地時間12日(日本時間13日)に開幕した、ドミニカ共和国のウインターリーグ。これに出場しているのが、広島のバティスタ(27=写真)だ。 首都サントドミンゴ...
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「マジメで実直」だが…広島・佐々岡新監督の隠れた一面
「全身全霊を込めて、務めさせていただきます。(広島は)他球団と比べても優勝できる戦力だと思う。(今季は)シーズン終盤にリリーフの弱さが出た。もっとレベルアップしないといけない」 7日、広島の佐々岡真司新監督(52)が就任会見を...
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広島「佐々岡監督」への疑問…防御率は改善も投壊負け多く
消去法だったのか。 4日、広島が佐々岡真司投手コーチ(52)に新監督の就任を要請。鈴木球団本部長は「選手を見る能力がある。人柄は言うことはない」と話した。佐々岡コーチも「前向きに考えたい」と受諾する意向だが、この人選には疑問...
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広島後任監督に野村氏有力で…巨人が避けたい“先祖帰り”
広島の緒方孝市監督(50)が1日、マツダスタジアムで会見し、今季限りで辞任することを表明した。 「シーズン4連覇、悲願の日本一という目標の中で戦ってきたが、期待に応えることができず、それは監督としての責任。カープはいかに若い選...
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広島が球団新12度目サヨナラ 会沢がCS争いで虎竜にトドメ
広島が23日の中日戦で球団新記録となるシーズン12度目のサヨナラ勝ち。土壇場の九回に追いつかれたものの、延長十回、1死満塁の場面で勝負を決める中前打を放った会沢翼(31)は安堵の表情でこう言った。 「負けられない試合だったので...
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打撃無冠の広島誠也“個人3冠”の目 暖冬更改は今オフ最後か
頭打ち寸前だ。 ペナントレースも終盤になり、個人タイトル争いが激化してきた。17日現在、セ・リーグの打率トップは広島の鈴木誠也(25)。出塁率も・453で1位、安打数はトップと2本差の3位(163)につけ、最大で3つのタイト...
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阪神ソラーテはもう解雇…広島に聞く“優良助っ人”の作り方
クライマックスシリーズ(CS)進出を狙う4位阪神にまたドタバタ劇だ。阪神は昨9日、6日に一軍昇格を拒否したヤンハービス・ソラーテ(32)の契約解除と帰国を発表した。 ソラーテは貧打解消の救世主として7月に加入したものの、緩慢...
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スポーツ界相次ぐ醜聞 崩れ始めた「クリーン・ジャパン」
日本を見る目がガラリと変わりそうだ。 禁止薬物を摂取した広島のバティスタ(27)に対し、6カ月の出場停止処分が下った。広島といえば7月にも、緒方監督(50)が野間(26)の怠慢に見えた走塁に怒り、平手でたたくなどの暴力行為が...
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広島バティスタ処分で露呈…球界はドーピング意識が希薄
禁止薬物を摂取した広島のバティスタ(27)に処分が下った。3日、NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会は6カ月間の出場停止処分を発表。期間は今年9月3日から2020年3月2日までとなる。 期間を見ると、半分以上がオフシーズン...