広島
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サヨナラ満塁弾のヤクルト村上 守備不安払拭で他球団脅威
打った瞬間、ベンチが沸いた。 ヤクルトは5―5の同点で迎えた九回裏、無死満塁の好機に、4番村上宗隆(20)が広島5番手スコットの3球目を左翼席上段に運び劇的なサヨナラ勝ちを決めた。 「満塁で回ってきたので、何とか1点取...
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広島ドラ1森下136球プロ初勝利の裏に監督の親心と救援不安
満面の笑み、というわけにはいかなかった。 広島のドラ1右腕、森下暢仁(22=明大)が28日の中日戦でプロ初勝利。無失点のまま上がった九回のマウンドで1死から3点を失い、完封どころか、完投まで逃しただけに、「終わり方が悪いんで...
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広島・中村奨成は二軍行き…捕手継続か三塁転向かの分岐点
広陵高3年時、夏の甲子園で清原(PL学園)が1985年に樹立した1大会5本塁打を抜く6本塁打の新記録を打ち立てた。そんな地元のスター候補生が、もがいている。 広島の開幕一軍捕手は、正捕手の会沢、高卒4年目の坂倉、40歳のベテ...
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広島誠也vs巨人岡本 両4番の三冠王争いに名伯楽が太鼓判
巨人と広島の4番打者が好調だ。 24日の直接対決の初回、広島の鈴木誠也(25)が、巨人先発メルセデスから先制の2ラン。3打席目には中前打も放ち、3打数2安打2打点の活躍で、巨人に今季初黒星をつけた。 開幕2戦目に満塁...
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巨人が拭えない広島&誠也恐怖症…目下5年連続負け越し中
阪神に3連勝と好スタートを切った巨人が、23日から東京ドームに広島を迎える。 原監督が復帰した昨季、5年ぶりのリーグ優勝こそ果たしたものの、広島には10勝14敗1引き分けと大きく負け越した。 巨人は広島に2014年に...
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デビューは7回無失点 広島ドラ1森下を見守った佐々岡監督
サヨナラ負けで白星はつかなかったが、能力は遺憾なく発揮した。21日、広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)がDeNA戦に先発。速球が自己最速タイの154キロをマークすれば、変化球もキレ、7回4安打無失点。8三振を奪う好投だった。 ...
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広島ドラ1森下暢仁 メッタ打ち“2試合連続KO”で見えた課題
期待のドラ1新人がメッタ打ちにあった。7日のオリックス戦に先発した広島の森下暢仁(22=明大)が9安打6失点で五回途中降板。6三振を奪ったものの、制球が甘く、初回の1死一塁ではロドリゲスに高めに浮いた直球を左中間席中段へ運ばれた。 ...
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虎新助っ人ボーア「右腕から3試合連発」の価値と4番への鍵
新助っ人は「当たり」と言えるのかどうか。 阪神のジャスティン・ボーア(32=右投げ左打ち・前エンゼルス)が、4日の広島戦で3試合連続となる本塁打を右翼へ放った。 試合後の本人はライナーで右翼ポールを直撃する一打に、「...
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広島西川が紅白戦で特大弾…“〆マック”の大食漢はパワー増
広島が29日、6月19日の開幕へ向け、2カ月ぶりの紅白戦を実施した。 「5番・中堅」で出場した西川龍馬(25)は、四回に藤井皓からバックスクリーンへ特大の本塁打。初回には中前へ適時打を放つなど2安打で、存在感を見せつけた。 ...
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広島はなぜ選手が育つ?巨人と相反する球団方針に答えアリ
私の指導者人生で基礎となったのは、ドラフトで指名した生え抜きの選手を育てていくカープでの経験だった。 対照的に資金が豊富な巨人は、FAなどの補強を重視してきた。逆指名制度があった1990年代から2000年代、有望な即戦力選手...
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誠也は好調のシーズン中に…生き残りたければ「変化」しろ
継続、反復が大事だと前に書いた。しかし、何年も続けて結果が出なければ、変えなきゃいけない。プロの選手には、ここまでこれでやってきた、という信念のようなものがある。白紙に戻すのは勇気がいることではある。ただ、伸びない選手ほど変化を嫌う...
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コーチが実績のない若手選手に絶対に言ってはいけない一言
プロ野球の支配下登録選手は1球団70人までと決まっている。球団は毎年、数人を戦力外にして、数人をドラフト会議で補充する。70人の中でやりくりしながら、チームは成り立っている。 それまで在籍していた選手をクビ、あるいは放出して...
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いつミスを叱るか…米マイナー視察で“冷却期間”効果を実感
広島の二軍打撃コーチだった頃、オフに球団からこんな話が舞い込んだ。 「臨時全米スカウトとして米国を回って、いい選手を見つけてきてくれ」 指導者になってから、いつか米国の野球を見て勉強したいと思っていた。そのために妻に貯...
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弱点の原因を見つけ修正…坂本と誠也に共通していた反復力
人を育てるのは時間がかかるものだ。 例えば打つ時に体が前に突っ込んでしまう選手がいる。これを「突っ込むな」と言うだけなら指導とは言わない。 まずは体が前に出てしまう原因を見つけだす。その後は修正する練習法を考える。長...
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指導者として最大の後悔 広島岩本は名球会級の才能だった
私が「名伯楽」などと言ってもらえるのも、携わった選手がうまく育ってくれたおかげ。しかし、全員が思い描いたような結果が残せたわけでは、もちろんない。 名球会に入るような超一流選手にも劣らない才能があったと思う男がいる。 ...
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衣笠さんの記録が途切れないように天気予報チェックが日課
私が二軍打撃コーチに就任した1983年春のキャンプ。二軍の夜間練習を指導する新米コーチの私に「ウチ、頑張ってるか?」と1学年上の山本浩二さんと衣笠祥雄さん(キヌさん=享年71)が、激励がてら練習場に来てくれたことがある。「ミスター赤...
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山本浩二さんと長嶋さんのホットラインで実現した巨人移籍
広島を計10年率いた山本浩二監督(73)は、人に任せたことは決して横から口をはさまない人だった。打撃コーチの私には「あいつはどうなんだ? 俺はこう思うけど」と言うことはあっても、コーチから選手に発信してくれ、というスタンス。打撃コー...
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4度の本塁打王に3度の打点王 山本浩二が遅咲きだった秘密
出会いは1968年。大学選手権の決勝で私が3年だった駒大が法大と対戦した。 あの頃の法大は強かった。山本浩二(73)、田淵幸一、富田勝(享年68)の「法政三羽ガラス」にボコボコに打たれて3―12。3人は後に広島、阪神、南海か...
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原監督に「今度こそ思ってる野球がやりたい」と呼び戻され
現役を引退し、解説者だった現在の原辰徳監督は、1998年オフに一軍野手総合コーチに就任した。私も同じタイミングで二軍から一軍打撃コーチに。原コーチは打撃、守備、投手、メンタルなど、多方面にアンテナを張っていた。将来的に監督になるため...
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長嶋さん 腰をグッグッグッ、インパクトはパンパンパーン
私が広島の一軍打撃コーチになったばかりの1984年。当時、巨人のユニホームを脱ぎ、浪人時代だった長嶋茂雄さんが、一日コーチとしてカープの日南キャンプへやってきた。広島の古葉竹識監督との関係で実現したものだった。 カシミヤのセ...
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広島“消去法人事”佐々岡監督は好評判も「気疲れ心配」の声
今年から赤ヘル軍団を率いることになったのが広島の佐々岡真司新監督(52)だ。 現役時代は広島一筋18年。通算138勝153敗106セーブと活躍し、長らく広島の屋台骨を支えた。 昨季まで一軍投手コーチを務めており、緒方...
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三振の元木「3球アウトローに決められたら打てませんわ」
■クビ危機翌年、首位打者になった嶋 広島時代、球団に頼んで戦力外を覆してもらい、「1年」だけ猶予をもらった嶋重宣。しかし、2004年のオープン戦終盤についに失速。控えに回ることになった。 すると、嶋の代わりに起用するは...
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広島・嶋の戦力外を覆し「1年ください」と球団にお願いを
一度は戦力外が決まっていたところから、這い上がった男がいる。現在は西武の二軍打撃コーチを務める嶋重宣である。 1994年のドラフト2位で投手として広島に入団。99年から野手に転向し、2002年にウエスタン・リーグの最高出塁率...
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正田はV旅行先ハワイのゴルフ場にもバットを持ち込んだ
1985年シーズン終盤、私とマンツーマンで密かにスイッチヒッターの特訓を積んできた正田耕三が、ついに実戦で「左打席」をお披露目することになった。 以前、言ったことをすっかり忘れていた古葉竹識監督は「な、なんで左?」と驚いてい...
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広島“忘れられた元ドラ1”高橋大樹の開花に首脳陣ニンマリ
広島のドラフト1位右腕、森下暢仁(明大)が先発ローテーション入りに大きく前進した。 開幕カードの相手となる1日の中日戦に登板して3回1安打無失点の好投。140キロ台後半の直球を内外角に制球良く投げ込み、レギュラークラスが名を...
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言ってあったのに古葉監督は「正田?なんで左?」と驚いた
私のコーチ人生の「原点」といえる話だ。 広島でコーチになって3年目。一軍打撃コーチ時代に初めて「私がつくった」といえる選手に出会った。1984年のドラフト2位で入団した正田耕三には、私の方が指導者として勉強させてもらった。 ...
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過酷練習で成長 鈍足の江藤智が走塁で長嶋監督を驚かせた
1990年代にカープの主砲だった江藤智は、88年のドラフト5位で捕手として入団した。私は二軍打撃コーチ。この時すでに右肩を故障していて、二塁まで強く送球できない状態だった。 一方で打球の飛距離は群を抜いていた。今ではどこでも...
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前田智は入団当初から先輩からの食事の誘いを断っていた
前田智徳のティー打撃は芸術的だった。正確性、再現性が高く、試合前に巨人の松井秀喜が見入ったほどだ。右足を高く上げたり、反動を使うことはない。基本に忠実な、シンプルなすり足打法。前の壁をしっかりつくり広角に打つ。右膝付近を攻められて壁...
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鈴木誠也はメジャーでもオールスター級の活躍が期待できる
日本のプロ野球チームが、我々メジャースカウトや関係者の動きにかなりナーバスになっていると聞いた。 例えば今年のキャンプを視察した同僚のひとりは、球場にいる間中、球団関係者に監視されていたそうだ。 その球団にはメジャー...
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西武松坂が充実の55球 初のフリー打撃投手で若手を脅かす
西口投手コーチが見守る中、“山賊打線”相手に55球を投げた。西武の松坂大輔(39)が19日、打撃投手として初めて登板。源田や外崎らに多彩な変化球を投げ、「いい練習になった」と汗をぬぐった。 松坂は首脳陣から独自調整を任されて...