がん治療
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仁科亜季子さんはツルツルに…抗がん剤の脱毛は頭より眉の方がつらい
抗がん剤治療の副作用で脱毛があることは、ご存じでしょう。 女優の仁科亜季子さん(68)は、子宮頚がんや胃がんなど4つのがんを克服。自身のSNSで脱毛についてこう語っています。 「(2人の子供が)抗がん剤でわずか3日で抜...
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腸内細菌が免疫チェックポイント阻害薬の効果をアップさせる可能性
「腸内細菌叢(腸内フローラ)」と、いろいろながんに対して効果のある「免疫チェックポイント阻害薬(ICI)」との関係が注目されています。がん患者にICIが効くかどうか、患者の便の細菌を調べることで分かるのではないかというのです。 ...
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病名が重すぎて…看取り士会代表・柴田久美子さん語るがんとの闘い
人口が600人ほどの離島に渡って4年目の2002年、在宅ケアをする介護士として勤務していたときに「顎下腺がん」になりました。 2週間ほど微熱が続いて食べ物がのみ込めない状態になり、島にひとつの診療所で診ていただくと「これはお...
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キャシー中島さんは皮膚がんで顔に22針…術後の美容は形成外科医の実力が重要
2度の皮膚がんを克服したキャシー中島さん(70)が、自身のブログでその手術痕について語っています。「写真を撮る時、いつも顔の左側」にしているのは、「右側だけに2か所皮膚癌を手術したあとがある」ためでしたが、その右側も「だいぶ綺麗にな...
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がん薬物治療のパイオニアだった木村禧代二先生との思い出
木村禧代二先生(1919~95年)は、白血病の治療のみならず、がん薬物治療の日本のパイオニアであり、中心人物として活躍されました。 1972年、私は青森県立中央病院の内科に1年半勤務し、国立がんセンター(現在の国立がん研究セ...
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市川真由美さんが語るがんとの闘い「こんな体になっても生きなきゃダメ?」と毎日泣いていた
33歳の「子宮頚がん」から始まって「うつ病」「腸閉塞」「リンパ浮腫」といろいろあって、一番最近は2019年の「乳がん」です。その間には出産があり流産もあり、42歳のときには余命宣告もありました。それから12年たった今も生きていますけ...
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がん手術後の生存率で明暗 拠点病院を選ぶならセンターより大学が無難
大阪国際がんセンターの研究グループが調べたがんの生存率が話題を呼んでいます。2012年までの3年間に大阪府内でがんと診断されて手術を受けた15歳以上の約8万6000人を対象に、3年後の生存率を分析。今回の調査が興味深いのは、国や大阪...
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男子バレー藤井直伸選手は30歳で…スキルス胃がんの早期発見には内視鏡よりバリウム検査
驚いた人は少なくないでしょう。バレーボールの男子、東レアローズに所属する藤井直伸さんが胃がんであることを公表しました。30歳の若さです。 インスタグラムによると、昨年末の試合から目の不調を感じ、症状が改善しないため検査入院し...
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世界初の肺がん治療薬が日本で承認 これで治療はどう変わるのか?
肺がんの新薬が続々と登場している。1月に日本で製造販売が承認された「ソトラシブ(商品名ルマケラス)」は、進行肺がんのうち「KRAS(ケーラス)遺伝子変異」というタイプに有効な世界初の薬だ。静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科の高橋利明...
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患者にとっては嫌な「骨髄穿刺検査」は一瞬で終わる
私は学生時代、高熱とリンパ節腫大があって白血病が疑われ、入院した時に「骨髄穿刺検査」を受けました。腹ばいになり、上後腸骨棘と呼ばれる仙骨の上部横にある出っ張りのところを局所麻酔して、二重(内筒と外筒)になった太い針を刺し、骨髄液を採...
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本田美奈子.さんの歌を聴いて思い出す「バンダナ贈呈式」
「不要・不急の外出は控える」 これを守って、自宅で物書きをしていたら、ラジオから本田美奈子.さんが歌う「アメイジング・グレイス」が流れてきました。 ◇ ◇ ◇ ◇ やさしい愛の てのひらで 今日も私は うたお...
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カナダのM・パロ選手はスノボで金メダル 悪性リンパ腫は完治の可能性が高い
北京オリンピックでは日本選手の頑張りもさることながら、がんサバイバーの奮闘も見逃せません。その一人が、カナダのスノーボード男子スロープスタイルのマックス・パロ選手(27)です。2018年、平昌五輪で銀メダルを獲得した後に発覚した悪性...
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原発不明がんの治療薬が世界初の承認 治療はどう変わるのか
画期的な抗がん剤として注目を集める免疫チェックポイント阻害剤。そのひとつ、「ニボルマブ(製品名オプジーボ)」が昨年末、原発不明がんの薬として承認された。これまで原発不明がんには承認された薬がなく、世界初だ。しかし、原発不明がんとは、...
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強い抗がん剤は口内炎ができやすい 治療前の口腔ケアが大切
無菌室で闘病を続けている急性白血病の患者Aさん(17歳・女性)は、抗がん剤治療の終了5日後に口唇と歯肉が赤くなり、口内炎がひどくなってきました。下唇を指さして「痛い」と訴えるAさんに、担当医は「食事は流動のしみないものにしたから、頑...
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パンデミック下のがん治療は自己判断で取りやめてはいけない
新型コロナウイルスのオミクロン株は、とても感染しやすいことが知られていて、どこで、どうして感染したのか分からないという方がたくさんおられます。また、重症化は少ないといわれても、連日亡くなる方の報告を目にします。しかも、さらなる新株の...
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石原慎太郎さんはすい臓がん再発で…根治にはとにかく手術を
安らかな最期だったそうです。 1日に亡くなった石原慎太郎さんは、直前まで執筆活動を続け、その日は眠るように息を引き取ったといいます。享年89。苦しまずに済んだのは、何よりだと思います。 石原さんは2年前、すい臓がんで...
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3回目スタート がん患者のコロナワクチン接種前後の注意点
新型コロナウイルスの3回目ワクチン接種が遅れています。政府の計画では、1月末までに医療従事者や高齢者、一般・職域を合わせて1469万人を接種する方針でしたが、25日時点で約263万人。対象者の17.9%で、全人口比では2.1%に過ぎ...
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AIによる胃内視鏡検査は患者に「不安」を残すのではないか
先日、ある病院で行われているAI(人工知能)を搭載した胃内視鏡検査をビデオで拝見させていただきました。 内視鏡検査中、胃の中に小さな隆起が映された時、術者がAIを起動させると「がんの確率85%」と示されました。術者が気になっ...
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運動にはがん予防効果がある 1日15分でもコツコツと続ける
肝炎や肝臓がんのリハビリに体操を。そんな取り組みを続けているのが久留米大の研究チームです。タオルを使った運動やスクワットなど15分ほどでできる内容で、週1回患者を集めて行っているそうです。 筋肉は第2の肝臓といわれ、肝臓がん...
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進行肺がん治療の最前線 新たな治療薬の承認で何が変わるのか
2021年9月、新たな肺がん治療薬が承認された。肺がんは、がんの中でも死亡数トップ。新薬登場で何が変わるのか? 国立がん研究センター東病院呼吸器内科長の後藤功一医師に聞いた。 ◇ ◇ ◇ 肺がんは、がん細胞の形態...
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ジャングルでの孤独な潜伏生活を支えた素朴な宗教心とは
今からおよそ50年前の1972年2月、グアム島のジャングルに約28年間潜伏していた残留日本兵の横井庄一さん(97年没)が帰国しました。 最近、横井さんが帰国後に入院した際のカルテが見つかったと報道されました。当時56歳でした...
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薬でがんは予防できるのか アスピリンは大腸がんを抑制する
明けましておめでとうございます。今年は、昨年と違って明るい年であることを祈っています。 さて、薬でがんの発生を低下させる、あるいは防ぐことはできるのでしょうか? 私事を申し上げて恐縮ですが、私は2010年12月30日...
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来年へ向けてオミクロン株に対する備えは大丈夫なのか
令和3年、私が楽しかったことは、この12月で2歳になったたったひとりの孫(男の子)に動画で会えること、そしてメジャーリーグで二刀流を成功させた大谷翔平の活躍くらいだったように思います。 コロナ禍で、なかなか明るい気持ちになれ...
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がん検査「CT」「MRI」「PET」はそれぞれわかることが違う
「がんの検査で、CT、MRI、PETはどう違うのですか?」 先日、患者さんからこんな質問がありました。今回はこれらの検査について簡単に説明します。 CT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴画像)、PET(ポ...
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がんを見ながら放射線治療できる「メリディアン」は何が凄いのか?
日本のがん治療を転換させるかもしれない。そんな期待を抱かせる、新たな放射線治療機をご存じか。MR画像誘導放射線治療装置「MRIdian(メリディアン)」だ。強力な磁石と電波を使用して体の中をさまざまな断面で見ることのできる、MRIと...
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テレワークの普及はがんリスク上昇につながってしまうのではないか
先日、かつて一緒に働いていた看護師のAさんにお会いしました。以前と変わらず早口で、よくしゃべります。 ◇ ◇ ◇ ね~、聞いて聞いて。うちのダンナ、コロナで会社に行かずに在宅勤務なの。コロナが落ち着いても、ずっと...
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保険適用から1年半の「乳がん予防切除」 卵巣がんにも要注意
女性で乳がんと診断されるのは年間約9万3000人で、亡くなるのは同約1万5000人です。乳がんは、女性のがん罹患数1位で、死亡数は5位。女性にとっては侮れない乳がんを巡り、注目されているのが、昨年4月に保険適用された予防切除です。 ...
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抗がん剤がネックになり介護老人施設に入所できない患者も
Sさん(79歳・男性)は肺がんで手術後に抗がん剤を内服し、呼吸器外科病棟を退院することになりました。 しかし、ひとり暮らしです。筋力が落ちていてふらつきがあり、すぐに自宅に帰るのは無理と考えられました。そこで担当医は、2~3...
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心臓とがんの治療を受けるなら連携体制が整っている病院を選ぶ
前回、がん治療の進化に伴って心臓に障害が起こるケースが増えていることについてお話ししました。高齢化が進む日本では、今後、がんと心臓疾患の治療を並行して行う患者さんがますます増えるのは間違いありません。 ですから、患者さんが納...
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信頼のおけるかかりつけ医を見つけられれば患者は安心できる
Aさん(43歳・男性)は悪性リンパ腫を患いましたが、幸いなことに初回治療でリンパ腫が消失。その後、半年ほど外来で6回の抗がん剤治療を受け、大きな問題なく終了しました。 その際、担当医とこんなやりとりがあったそうです。 ...