マラソン
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経済効果は22年度で3968億円!「市民マラソン」がカネを生む“カラクリ”と役割
さまざまな経済効果を算出している関大名誉教授の宮本勝浩氏(経済学)が、2022年度の「市民マラソン」の経済効果を約3968億円と算出した。これはコロナ以前の約55.7%の水準であるものの、コロナ禍により多数の市民マラソンが中止になっ...
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五輪切符懸かる夏レースは北海道マラソンのみ…なぜ陸連は“過去の惨敗”に学ばない?
3年ぶりに開催された北海道マラソンは、来年8月の世界陸上の代表選考を兼ね、2024年パリ五輪の選考レースとなるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=23年秋開催)の出場権も懸かっていた。 男子は柏優吾(東洋大4年)が2...
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中国・王軍霞の世界記録を生んだのは「犬のシチュー」か、それとも禁止薬物だったのか
1993年に中国全国運動会で王軍霞が1万メートルで出した29分31秒78という記録は今でも世界歴代4位だ(現在の世界記録は29分1秒03)。当時は女子が1万メートルで30分を切ることなど想像すらできなかった。 その事実を新聞...
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90年代の女子長距離を席巻した中国「馬軍団」の練習に密着すると…“おかしな動き”が
昨年の東京五輪1万メートルで7位入賞の広中璃梨佳は、今回の世界陸上では日本歴代2位の30分39秒71でも12位。5000メートルで決勝へ進んだ田中希実も15人中12位に終わった。近年はマラソンもトラック競技もますますスピード化が進み...
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野口みずきは1年半でワコール退社し失業…資金難から出場した犬山ハーフをきっかけに開花
野口みずきが意外な才能を見せたのは失業中のことだ。 「おまえが何人か選手を募り、育て、うちから(全国)都道府県駅伝に代表を出し、京都を全国優勝させてくれ」 ワコールの塚本幸一社長(当時・後に会長)からこう言われたのが、...
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レース当日まで野口みずき本人にも黙っていた アテネ五輪での“大きな賭け”
2004年アテネ五輪本番(8月22日)の5日前に現地に入ると野口の動きはすこぶるよく、完全に仕上がっていた。「調子が下り坂になったらかなわんな」という思いから、1日でも早くレースが始まってほしかった。何度目かの試走のとき、その日はゴ...
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野口みずきを「ストライド走法」に変えた チョコチョコ走りでは世界では戦えない
野口みずきは2003年8月の世界陸上が終わってから、翌年8月のアテネ五輪までマラソンは一度も走っていない。ただし、五輪に向けてのトレーニング目標として、毎月1回ハーフの大会に出した。フルマラソンに比べて疲れがあまり残らないからで、出...
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真木和の失敗から、野口みずきが五輪メダルを狙うのに「十分な時間」が欲しかった
オリンピックのマラソンでは苦い経験がある。 真木和が1万メートル代表(12位)で出場した1992年バルセロナ五輪で、有森裕子は2時間32分49秒で銀メダルを手にした。このぐらいの時計で銀メダルを取れるのかと思ったら、翌年の世...
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野口みずきは初マラソンVでアジア大会代表に それでも私が辞退させた理由
15日に開幕した世界陸上(以下世陸)のマラソンは男女のエース(鈴木健吾・一山麻緒)と新谷仁美がコロナ感染で欠場するという異常事態が発生。日本人最高位は18日に行われた女子マラソンに唯一出場した松田瑞生の9位(2時間23分49秒)だっ...
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2023年世界陸上代表選考がコロナ禍なら…大阪国際に再度“男女混合レース”の目
日本陸連は12日の理事会で、2023年世界選手権(8月ブダペスト)、24年パリ五輪のマラソン代表選考方針を承認した。男女の選考会は、今年8月の北海道マラソン以外は今後発表されるが、女子は来年1月の大阪国際、3月の東京、名古屋ウィメン...
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女子陸上のトラックとマラソン「日本は遅れている」 野口みずきの恩師・藤田信之氏が危機感
2004年アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきを育てたことで知られる藤田信之氏だが、400メートルからマラソンまで、女子陸上の中・長距離(ジュニアを含む)16種目で日本記録を更新させた指導者でもある。トラックとマラソンを熟知す...
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マラソン嫌いの新谷仁美が狙う「4つの日本記録」はそんなにすごいのか?
今年はロードで日の丸を背負う。 東京五輪陸上女子1万メートル代表の新谷仁美(34)は、3月の東京マラソンに出場し、2時間21分17秒で日本勢2番手(7位)だった。この時計が評価され、7月の世界陸上(米・オレゴン)マラソン代表...
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福岡国際マラソン「復活」にこれだけの疑問 昨年終幕のはずが…なぜ?
昨年の75回大会を最後に幕を閉じた福岡国際マラソンの「復活」が決まった。 1947年創設のこの大会は数々の名勝負が繰り広げられてきたが、近年はトップ選手の出場が激減。テレビ視聴率が低下し、財政難に陥った。一方、最近は一部のエ...
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物議を醸した大阪国際女子 女子レースで男子PMが引っ張る違和感を専門家に聞く
こんなケースもあるのか。13日の名古屋ウィメンズマラソンは、序盤から2019年世界陸上金メダルのR・チェプンゲティッチ(ケニア)が飛び出した。1キロ3分20秒前後で走るペースメーカー(PM)と第1集団をグイグイ引き離し、一時はL・サ...
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東京マラソンでは3分の差…日本最速の鈴木健吾が王者キプチョゲに迫る方法とは
その差は埋まるのか。 6日の東京マラソンを2時間2分40秒で制したエリウド・キプチョゲは37歳。この年齢にして、25キロすぎからはペースメーカーさえも置き去りにした世界記録保持者の走りには驚かされたが、身長が167センチしか...
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東京マラソン男子キプチョゲ圧巻V 世界記録3000万円逃すも“賞金の数倍”の招待料がっぽり
「会見でストロングなマラソンをすると話したが、2時間2分台で走った。それ(ストロング)がどういうことか分かってもらえたと思う」 東京マラソンの男子は、東京五輪で連覇したエリウド・キプチョゲ(37・ケニア)が2時間2分40秒の大...
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東京マラソン「コース間違い」した白バイ隊に「不要論」 ネット上で相次ぐ
2年ぶりの開催となった東京マラソンは6日、都庁から東京駅前までの42.195キロのコースで行われ、男子は世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)が2時間2分40秒で優勝。女子はブリジット・コスゲイ(ケニア)が2時間16分2秒で...
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日本マラソン界に再生の道はあるのか…「上げ底記録主義」に突き進む陸連の大罪
日本のマラソンが、どんどんおかしくなっていく。 27日の大阪マラソンの正式名称は、「第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会兼 ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ 兼 オレゴン2022世界陸上競技選手...
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大阪国際女子はゴール直前まで男性PMが先導 元陸連幹部「マラソンとは呼べない」と激怒
大阪国際女子マラソンは松田瑞生(26)が2時間20分52秒の大会新記録で圧勝。終盤はややペースが落ちて、日本女子選手4人目となる2時間20分切りは達成できなかったが、日本女子歴代5位の時計で7月の世界選手権(米オレゴン州)代表候補に...
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大阪国際女子マラソン担当者を直撃「感染爆発の市街でホントに開催するんですか?」
まさに感染爆発だ。 全国のコロナ感染者は5万人を超え、多くの自治体では連日過去最多を更新。大阪府は23日、過去3番目の多さとなる6219人の新規感染者を記録。24日も月曜日としては過去最多となる4803任の感染者が確認された...
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新谷仁美が3.6東京マラソン挑戦 “長距離嫌い”決意した本気度とプロ意識
「スポンサーの広告塔じゃないのか」 そんな声が聞こえてきたのは、新谷仁美(33)の東京マラソン(3月6日)挑戦だ。21日、所属する積水化学が発表した。 新谷は昨年の東京五輪1万メートルは21位と惨敗。自身の日本記録(3...
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女子長距離界の超新星“フワちゃん”を抱える拓大・五十嵐監督のハンパない重圧
また、やってくれた。 コロナ禍で2年ぶりの開催となった今大会。注目は4区(4キロ)を走った群馬の不破聖衣来(18・拓大1年)だ。22位でタスキを受けると、13人抜きの快走で9位まで順位をあげた。12分29秒の時計はこれまでの...
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全国男子駅伝中止は妥当な判断…大ピンチ!3.6開催の東京マラソン“再々延期”か
賢明な判断だ。 日本陸連は12日、今月23日に広島で開催される予定だった全国都道府県対抗男子駅伝競走大会の中止を発表した。広島県内では今年に入り、新型コロナの感染が急激に拡大。12日の新規感染者は652人と確認された。 ...
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視聴率低迷の別府大分毎日マラソンを救うか? 青学大主将出場で関係者が弾くソロバン
期待する気持ちはわかる。 箱根駅伝で圧勝した青学大の飯田貴之主将(4年)は、来月6日に行われる別府大分毎日マラソンに出場する。 【写真】この記事の関連写真を見る(38枚) この大会は、今年の世界陸上代表選考会を...
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箱根駅伝スター選手の夢をつぶす陸上界の「2大障壁」…“山の神”も大迫もぶち当たった
青学大の圧勝で幕を閉じた今年の箱根駅伝。今年もコロナ禍のため沿道での応援自粛を求められていたが、約60万人が生観戦。テレビの視聴率も世帯平均は27.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、4日のスポーツ紙やテレビで取り上げる青...
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東京五輪マラソン惨敗「本当の戦犯」は誰なのか? 一発選考MGC組は結果出せず
注目を集めたマラソンは、男子は大迫傑(6位)、女子は一山麻緒(8位)が入賞したが、この2人は最後の1枠に滑り込んだ「第3の代表」だった。 一方、本番で力が発揮できる調整能力や暑さへの耐性がある選手を一発選考する「MGC(マラ...
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世田谷246ハーフマラソンから「箱根駅伝」が見えてくる!
(井上梨紗/フリーランス・アナウンサー) このコロナ禍でも朝ジョグ、夜ジョグにいそしむジョガーたちは、都心に住んでいる私の周囲でもずっと見かけていた。 「健康維持のため走っているんだね!」なんて思いながらも、「たまにはさ...
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びわ湖に続き福岡国際マラソンにも幕…日本陸連の財源“標的”が大衆レースという愚
石原慎太郎は都知事時代にパンダ不要論を説いた。中国嫌いでも構わないが、パンダは戦中派のおばあちゃんと幼稚園の孫をつなぐコミュニケーションツールだ。一瞬でも世代を超え共に心ときめかす対象が多くないことを、政治家は知らない。 我...
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“日本マラソンの父”が嘆く「駅伝王国」の本末転倒 カネ以外に開催時期の弊害
「マラソンの父」は嘆いているはずだ。 数々の名勝負を生んだ福岡国際マラソンが5日、長い歴史に終止符を打った。今大会の誕生は1947(昭和22)年。1912(明治45)年第5回ストックホルム五輪から第7回、8回大会にマラソン代表...
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「福岡国際マラソン」75年の歴史に幕…スポンサー離れ止まず、次にヤバい大会は?
世界陸連から「陸上世界遺産」に認定された権威ある大会、福岡国際マラソンが75回で幕を閉じたが、締まらない最終回となった。 主催者(朝日新聞、テレビ朝日など)は日本記録(2時間4分56秒)に近い記録で大会を盛り上げたかったのだ...