ドラフト
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ヤクルト2位・山野太一 父の「志」を胸に神宮のマウンドへ
「妻の方からアプローチしてきました(笑い)」 そう語るのは山口県の市役所に勤める父・正明さん(58)だ。 幼少期から育った小郡町(現在は新設合併され山口市)には俳人・種田山頭火が昭和7年から約6年間暮らした其中庵がある...
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中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当
8月12日、真夏の炎天下で開催された甲子園交流試合の中京大中京対智弁学園戦。高橋は初回に152キロを記録すると、延長十回の最後の打者を150キロの直球で三振に仕留めた。 この試合の球数は149球。最後まで球威の衰えない投球を...
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広島4位・小林樹斗 両親は怒鳴らずに“叱る”が子育ての方針
新品の野球道具を買うと、その日の夜は枕元に置いて寝るそうだ。「物を大切にする子です。小学4年くらいに買ったグラブもまだ捨てていないはずですよ」と、父・英樹さん(43)は言う。 小林は和歌山県の美浜町で生まれ育ち、英樹さんもか...
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巨人4位・伊藤優輔 父は創業90年老舗手作りパン屋の3代目
昭和アニメの名作「巨人の星」の舞台となった東京都荒川区。この地で父の康之さん(55)はパン屋を営んでいる。 「創業80年から90年」(康之さん)という長い歴史を誇る3代目である。 康之さんは大学卒業後、東京・代官山の店...
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日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧
伊藤が生まれ育った北海道の鹿部町は、函館市より45キロほど北に位置する人口4000人弱の漁師町。タラコや昆布の特産地として知られ、厳冬期はマイナス10度に達することも珍しくない。 ■船酔いしながらナマコ漁 漁師である伊...
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ドラフトに変化…強豪校以外の選手の多くが大成しない理由
これも隔世の感というのでしょうか。 僕は2012年からオリックスで3年間、15年からロッテで4年間、コーチを務めました。そこで「時代が変わったなぁ」と感じたのが、ドラフトの傾向です。 近年は僕らが聞いたこともないよう...
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オリ2位・元謙太 ドラフト漏れたら即引退の覚悟で肉体改造
185センチ。家族4人の平均身長だ。 多治見市といえば美濃焼の産地だが、最近は猛暑で有名だ。運送会社で部長を務める父・吉宏さんは188センチ。母・淑美さんは176センチ。中部学院大でバレー部に所属する3歳上の兄・勇太さんは1...
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DeNA1位・入江大生 小5で板前の父の眼鏡を粉砕した剛速球
代々続く寿司職人の家系に、3人兄弟の末っ子として父・大地さんは生まれた。身長182センチ、体重90キロの大きな体を持ち、中学時代はサッカー部に所属した。 ■歯科技工士から寿司職人 「親父の方は八百春鮨っていう(日光市)今...
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ロッテ2位 中森俊介の祖父はサンダル履きのままバック宙を
「私の父はサンダルのまま、バック宙をやってみせたんです」 中森の母・美幸さん(42)はこう続ける。 「小学生の頃にジャニーズの『忍者』というグループにハマっていて、彼らのパフォーマンスについて父に話したんです。すると『自...
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阪神1位佐藤輝明 柳田2世を生んだ講道館杯優勝柔道家のDNA
柳田2世、糸井2世と評価される佐藤は、関西学生野球リーグ新記録となる通算14本塁打をマークしたパワーとともに、遠投100メートル、50メートル6秒0と、高い身体能力を持ち合わせる。 さらに、187センチ・96キロと体格に恵ま...
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“田沢ルール”に日米で温度差 なぜメジャーで話題にならず
今年のドラフト会議の大きな話題のひとつは、2008年に設けられたいわゆる「田沢ルール」の廃止と、レッズ傘下3Aルイビル・バッツを経てルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズに所属する田沢純一(34)を指名する球団が出るか、という...
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東都大学リーグ視察 巨人1位と日本ハム2位の2人には驚いた
10月26日のドラフト会議。横浜高時代の教え子である左腕の伊藤将司(24=JR東日本)が阪神から2位で指名された。 かつてドラフト1位だった松坂(西武)や涌井(楽天)にはもともと素質があったが、伊藤は高校時代に「仕込んだ」ク...
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阪神1位近大・佐藤は「三塁手」“ドラフト通”安倍氏が総括
10月26日に行われた2020年ドラフト会議。それぞれ4球団が競合した近大・佐藤輝明は阪神、早大・早川は楽天が当たりクジを引いた。今年のドラフトで目立った成果を上げた球団、上げられなかった球団はどこか。また佐藤を巡っては、阪神が外野...
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ドラフト会議の選手指名 球団は学校の成績を重視するの?
25日に行われた今年のプロ野球ドラフト会議では、12球団合計で支配下選手登録74人、育成選手49人が指名された。 その1人が、中日から1位指名された高橋宏斗投手(中京大中京高)。最速154キロの本格派だ。進学を志望し、AO(...
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西武指名は“110kg大砲”渡部健人「デブ専」貫く球団の勝算
おかわり2世、いや3世の誕生か。 大学ナンバーワン左腕・早川(早大)のクジを外した西武。外れ1位に選んだのが、桐蔭横浜大のスラッガー、渡部健人(日本ウェルネス)だ。 【写真】この記事の関連写真を見る(14枚) ...
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ソフトB余裕の“5人全員高校生指名” 本気で狙う巨人V9超え
“即戦力”の3文字には目もくれなかった。 2015年以来となる「オール高校生」のドラフトとなったソフトバンク。1位で入札した近大・佐藤の交渉権を逃すと、外れ1位で井上(花咲徳栄)、笹川(横浜商=外野手)、牧原(日大藤沢=捕手)...
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中日「地元志向」はっきり 中京大中京・高橋“一本釣り”で
「ドラゴンズの試合を見て育ったし、縁のある球団です。とにかくチームの勝利に貢献できる投手になりたい」 中日に1位指名された中京大中京の右腕・高橋宏斗がこう言った。 【写真】この記事の関連写真を見る(14枚) 中日...
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楽天1位の早大・早川155キロ左腕は来年の開幕投手も射程圏
目玉左腕、早大の早川隆久(木更津総合)の交渉権を獲得した楽天。4球団が競合した抽選で石井GMが当たりくじを持った左腕を掲げると、別室の球団ブースで待機していた三木監督は、「ヨッシャー!!」と勢いよくイスから立ち上がり、立花球団社長ら...
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巨人外れ1位平内を「智之2世」と絶賛も…むしろ“救援向き”
巨人は近大・佐藤を外した「外れ1位」として亜大の平内龍太(神戸国際大付)を指名した。 平内は今年3月に右肘のクリーニング手術を受けながら、今秋のリーグ戦で神宮での大学生歴代4位タイとなる156キロを叩き出した剛腕。東洋大・甲...
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田澤指名漏れの衝撃…背景に米国も呆れたNPBの“島国根性”
「上位指名もある」と言われながら、12球団から見向きもされなかったのがBC・埼玉の田澤純一だ。 アマチュア選手がドラフトやNPB入りを拒否して海外球団と契約した場合、海外球団を退団後、大卒・社会人は2年、高卒は3年、NPBの所...
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近大・佐藤1位指名も阪神育成ベタ…よぎる“藤浪の二の舞”
26日、阪神は今年のドラフト最大の目玉だった近大の佐藤輝明(仁川学院高)を巨人、ソフトバンク、オリックスとの4球団競合の末、1位指名。矢野監督は、「長打が大きな魅力で、身体能力も高い。本当にうちのチームにピッタリな選手。すごく魅力を...
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オリ2位の中京高・元謙太は正真正銘の「鈴木誠也2世」だ
この高校生が、もし大学で4年間鍛えたら、佐藤輝明を凌駕するのではないか……そんな妄想をかき立てさせてくれるのが、中京高(中京学院大中京高から校名変更)・元謙太(186センチ・85キロ、右投げ右打ち)だ。 【写真】この記事の関連...
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阪神1位指名の近畿大・佐藤輝明は前代未聞の大型内野手
これだけのサイズで、打って、守れて、走れる「和製大型三塁手」。そんな選手、日本プロ野球の長い歴史の中で、果たしていたのだろうか。 【写真】この記事の関連写真を見る(30枚) 大谷翔平(エンゼルス)だったら、余裕で三塁を...
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今年のドラフトは“戦略ダダ漏れ”「個室指名」の意外な盲点
「今年は各球団とも落ち着いて指名に集中できるのではないか」 かつてヤクルトの取締役編成部長として数多くのドラフトに携わった片岡宏雄氏がこう言った。 【写真】この記事の関連写真を見る(30枚) 26日のドラフト会議...
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私の注目候補9人 中京大中京・高橋「松坂以上」は本当か
コロナ禍の今年は春夏の甲子園大会が中止になるなど、公式戦を見る機会は限られた。そんな中、26日のドラフトで、私が知る大学生、高校生の注目選手を挙げてみたい。 【写真】この記事の関連写真を見る(28枚) 全体のナンバーワ...
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メジャー指名のハーフ投手がドラフト最大の隠し玉に急浮上
「隠し玉として面白い存在ですよ」 さる球界関係者がこう耳打ちする。その名は、ダニエル・スエジロウ・ロス(24)。2019年MLBドラフトで、パイレーツから39巡目で指名された右腕である。 このダニエルは昨季、マイナーで...
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巨人上位候補 天理大148km左腕・森浦&明石商・来田の実力
巨人が天理大の148キロ左腕・森浦大輔投手(4年=天理)と、すでに1位指名を決めている近大・佐藤輝明を抽選で外した場合は、明石商・来田涼斗外野手(3年)を指名候補に入れていることが23日、分かった。 森浦は天理高時代、1年夏...
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東海大・山崎TJ手術で社会人入りのはずが…プロ志望の裏側
「なぜ、急に……」 複数のスカウトからどよめきの声が上がったのは今月7日。東海大の右腕・山崎伊織(4年=明石商)がプロ志望届を提出したことを受けてだ。 【写真】この記事の関連写真を見る(30枚) 山崎は3年時に大...
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トヨタ自動車・栗林良吏は「勝てる投手」ブルペンより実戦
トヨタ自動車・栗林良吏(178センチ・80キロ、右投げ右打ち、名城大)は「勝てる投手」だ。 日本の社会人野球のレベルは、プロ野球のファーム以上といわれる。しかも、トーナメントの熾烈な戦いの中で、トヨタでの2年間、終始エースと...
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明大・入江大生 角度抜群の速球と“後ろ1イニング”に高適性
広島・森下暢仁が、今季のセ・リーグ新人王レースの先頭を切って走っている。 先発ローテーションの一角として、すでに勝ち星は8勝(3敗=22日現在)。エース大瀬良大地故障欠場の穴を埋めて、“大奮投”を見せている。 その森下暢仁の...