がん
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働き世代 がんになったらお金はどうする~会社員編~(1)治療と並行して仕事を続けられるのか
看護師FPとしてがん患者さんのお金の相談に乗るようになって8年。これまで私が経験した中でも、みなさんのお困り事と重なり合う部分が多いケースを4回にわたり紹介したいと思います。 30代の会社員Aさんは妻、子供2人の4人家族。肺...
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脂質異常症、糖尿病、解熱鎮痛…ありふれた薬の抗がん効果
生活習慣病などで日常的に使われる薬が、がんとの関係で注目されています。大阪大と国立がん研究センターのグループは、男女6万7768人を対象に抗コレステロール薬のスタチンとがん罹患リスクについて10年間追跡。スタチンを5年以上服用したグ...
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「HPVワクチン」は子宮頚がんを予防する唯一の策 大規模調査で、健康被害とは無関係との結果
20~30歳代の女性で増加している子宮頚がんは、がんの中でも数少ない「予防できるがん」だ。唯一の予防策がワクチンを打つこと。無料接種できる年齢が決まっており、1997年度から2006年度生まれの女性においては、その期限が来年3月に迫...
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鳥山明さんの手術報道も…「脳腫瘍」は良性なら全摘も可能
マンガ家、鳥山明さん(享年68)の訃報が世界を駆け巡っています。その死因である急性硬膜下血腫は、外傷が原因になることがほとんどです。外傷の衝撃で脳がダメージを受けて脳挫傷を起こして、そこから出血。その血液が脳を覆う硬膜の下でたまり、...
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「オリゴ転移」に遭遇し、臨床で迷うケースとは?
前回お話ししたように、転移があっても少数の転移を「オリゴ転移」といい、放射線治療で長生きできることが証明されています。今回はそのオリゴ転移をめぐり臨床で困るケースを紹介します。 残念ながら抗がん剤には放射線治療とあまり相性が...
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看護師FPが指南…がんと診断されたらお金のために今すぐすべきこと
今、がんと診断されたらお金はどうする──? まずすべきことを、看護師からファイナンシャルプランナーへ転身し、病院や個人事務所でがん患者を対象に家計相談を行っている黒田ちはるさんに話を聞いた。 ◇ ◇ ◇ がん治療...
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ザ・ワイルドワンズの3人がそれぞれの「がん」経験を振り返る
鳥塚 僕は2002年12月に「胃がん」が発覚して、翌年1月に胃の4分の3を切除しました。その2~3カ月前から胃にむかつきなどの違和感があり、リーダーの加瀬邦彦さん(故人)に相談したら自身がかかった医師を紹介してくれて、人生初の胃カメラ...
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男性乳がんのブラザー・コーンが抗がん剤のつらさを投稿…セルフチェックが欠かせない
「新しい抗がん剤の副作用が出始めました」 自らのSNSにこう投稿したのは、歌手のブラザー・コーンさん(68)です。昨年8月にステージ2の乳がんであることを公表してから治療に専念。新しい薬の副作用がつらいようです。 乳が...
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ファンケル、ライオン…社員の「がん対策」に熱心な企業の充実メニュー
腎臓がんであることを公表したお笑いコンビ・オズワルドの畠中悠は、先月29日に手術を終え、今後は7日までに退院するという。36歳の働き盛り。早期発見は何よりだが、男性は3人に2人、女性は2人に1人ががんになるだけに人ごとではないだろう...
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堀ちえみさんは舌がん克服…がん診療連携拠点病院がベター
「この5年もの長い期間、ご尽力いただきました皆々様に、心より御礼申し上げます」 自らのブログにこう投稿したのは、歌手の堀ちえみさん(57)です。舌がんの手術から5年が過ぎ、「舌がん完治しました!」と喜びを報告しています。 ...
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がんと言われたら「がん相談支援センター」へ…不安に答えてくれる
「がん相談支援センター」は、専門的な医療を提供する「がん診療連携拠点病院等」に設置されている相談窓口。全都道府県にある。2人に1人ががんを発症する時代だからこそ、がん相談支援センターとはどういうところかを知っておきたい。岐阜県にある中...
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放射線治療の実例…高齢でも「オリゴ転移」なら長期生存も
前回、少数の転移である「オリゴ転移」についてお話ししました。今回は実際の体験をお話しします。患者さんは89歳のときにPET検査などで左肺上の肺がんと肝臓の転移と診断されました。実際には高齢なので気管支鏡で組織診断はされていない“蓋然...
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胃は秋田、肝臓は佐賀…「がんの県民性」傾向と対策のコツ
男性は3人に2人、女性は2人に1人が、がんになる。高齢化が進み、だれもががんになりうる時代だ。そんながん大国で、一部のがんについては“県民性”というか、発症しやすいエリアもあるという。どういうことか。東大大学院医学系研究科総合放射線...
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「運動」が乳がん再発リスクを下げる…1週間トータル1時間で25%低下
乳がん経験者向けの運動・食事指導を専門とする奥松功基さん(スポーツ医学博士/トレーナー)によれば、運動をするかしないかで、乳がんの再発リスクに歴然とした差が出るという。 ◇ ◇ ◇ 「世界中のさまざまな質の高い研究...
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直腸がん手術経験者の桑野信義さんは「オムツ着用」…排便障害を避ける方法
「その後は排出障害になり現在もオムツをしている」と自らのブログに投稿したのは、ミュージシャンの桑野信義さん(66)です。肛門に近い直腸にできたがんを抗がん剤で縮小してから手術で切除。手術で一時的に設置した人工肛門は3カ月ほどで閉鎖し、...
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手術できない「ステージ3の肺がん」で東洋医学の専門家が打った手は?
東洋医学の専門家が、がんを発症したらどんな治療を受けるのか--? その問いに答えてくれたのが、日本医学柔整鍼灸専門学院(東京・高田馬場)の校長、奥田久幸さん(70歳・柔道整復師、鍼灸師)だ。 ◇ ◇ ◇ 奥田さん...
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がんの「オリゴ転移」では放射線治療を“最期の手段”にしない
前回は局所療法としての「手術」と「放射線治療」を比較しましたが、かつては遠隔転移が出た場合の局所療法は意味がないと考えられてきました。遠隔転移とは血行性転移ともいわれ、血流に乗ってがん細胞がほかの臓器に転移することを言います。有名な...
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森永卓郎さんが報告した「原発不明がん」…組織検査が手掛かりになる可能性
原発不明がんという言葉をご存じでしょうか。独協大教授で経済アナリストの森永卓郎さん(66)は昨年、ステージ4の膵臓がんであることを公表しましたが、最近のラジオ番組でこれについて語ったことが話題を呼んでいます。 「私、膵臓がんス...
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膵臓がん治療における「手術」と「放射線治療」の選択
前回、残念ながらみなさんが期待するほど膵臓がんに有効な化学療法が存在しない、とお話ししました。では、実際に膵臓がんになって、手術と放射線治療のどちらかを選ぶよう、医師に言われた場合にはどうすればよいのでしょうか? 臓器の奥に...
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末期がん90代女性「一人娘とは絶縁状態で会うこともできない…」
「私は身寄りがいるようでいない。娘が一人いるんだけどね、疎遠になって会うこともできない」 肺がん末期の90代の独居女性。私たちが自宅に伺った時、開口一番こう言いました。どちらかというと自暴自棄になっているように見受けられました...
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「がんですか?」と唖然…沢朋宏アナが未分化多形肉腫との闘病を語る
左脚のふくらはぎに不自然な膨らみがあることはわかっていました。でも、「どこかにぶつけたんだろう」と自分に思い込ませていたんです。それが悪性腫瘍だとわかったのは昨年6月中旬のことでした。 じつは4月ごろから発熱と咳の症状で、か...
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アメリカでは乳がんの死亡率が低下、若い大腸がん患者は増加
アメリカ人の死因において、がんは心疾患に続き第2位です。ところが興味深いことに、がんによる死亡率は過去30年間、下がり続けている事がわかりました。一方でがんと診断される人の数は増え、特に若い大腸がん患者が増加していることが注目されて...
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体重減少は消化器のがんを疑え 直近2年10%以上減ならリスク37%増
体重の減少はがんを疑う兆候として知られています。これは医学的にもそうですし、よく有名人が急にやせると、「ひょっとしたらがんじゃないのか」というようなウワサがすぐに広がるように、一般の人にも広く知られている考えです。 しかし、...
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子供の病気かと思ったら…「大人の中耳炎」には背後に深刻な病気が隠れている危険が
耳が詰まっている感じがして聞こえにくい--。発熱や痛みがないなら「滲出性中耳炎」の可能性が考えられる。中耳炎といえば子供の病気だと思われがちだが、大人が発症した場合、背後に深刻な病気が隠れているケースもあるという。「妙典さいとう耳鼻...
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見栄晴さんは治療で活動休止…咽頭がん「ステージ4」でも完治の可能性
「大好きな競馬を楽しみながら、病気にも競馬にも勝てるよう頑張ります」 ステージ4の下咽頭がんであることを公表したタレントの見栄晴さん(57)が治療のため芸能活動を休止することに際して、SNSで元気な姿をアピールしています。病気...
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前立腺がんの治療後、下腹部に不快感が出ると心配になる
Aさん(65歳・男性)は、5年前、人間ドックでの採血の結果PSA値が高く、某がん拠点病院泌尿器科を紹介され、生検で「前立腺がん」と診断されました。 がんは限局していて中リスクに分類され、「手術で前立腺を全摘」するか、「放射線...
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膵臓がんはかつての予測よりもはるかに多く発症している
全国統計によると、膵臓がんは現在死因第4位(女性では3位)、年間4万人弱が亡くなっています。一方、発症者は4.5万人弱なのでいかに、難治性なのかがわかります。 ちなみに、公益財団法人がん研究振興財団は定期的に「がんの統計」を...
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乳がんで右胸切除となった塩崎良子さん「引き締まったウエストづくりに精を出した」
2013年の冬、イタリアに行ったとき、たまたま食べていたジェラートが服の胸元に落ちてしまったのでゴシゴシ拭いていたら、右胸の奥の方にしこりの存在を感じたのです。それまでそんなに強く胸を押したことがなかったので、まったく気づかなかった...
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がん予防に「黒砂糖」が効果的? 日本の研究チームが報告
亜熱帯気候に属している沖縄や奄美群島では、黒砂糖の生産が盛んです。黒砂糖には、カリウムやカルシウムなどのミネラルのほか、ビタミンやポリフェノールなどの栄養成分も含まれており、健康的な食品として注目を集めていました。いくつかの実験的な...
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百田尚樹さん、大友康平さんが相次いで…腎臓がん4cm以下はラジオ波で焼き切る
作家の百田尚樹さん(67)に続き、ハウンドドッグの大友康平さん(68=写真)も腎臓がんであることを公表しました。 昨年11月の定期的な健康診断で異常を指摘され、精密検査で腎臓がんと判明したそうです。近く入院して手術に備えると...