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権藤博野球評論家

1938年12月2日、佐賀県鳥栖市生まれ。鳥栖高からブリヂストンタイヤを経て61年に中日入り。1年目に35勝19敗、防御率1.70という驚異的な成績を挙げ、最多勝や沢村賞などタイトルを総ナメに。連投に連投を重ねる姿に「権藤、権藤、雨、権藤」の流行語が生まれた。68年に現役引退後は各球団の投手コーチを歴任。横浜で初の監督に就任した98年にはいきなりペナントを制し、38年ぶりの日本一に導いた。

巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

公開日: 更新日:
田中将大(左)と久保康生コーチ(C)日刊ゲンダイ

 昨13日に宮崎での1次キャンプを打ち上げた巨人の話題は、「マー君」一色の様相だった。

 なにしろ、日米通算197勝を挙げるあの田中将大(36)が、連日のように久保康生巡回投手コーチによる投球フォームの矯正を受けているのだから、メディアは大助かりだったろう。ヤンキースから楽天に復帰後の4年間で20勝33敗。昨季はわずか1試合の登板に終わった田中将が巨人に移籍して、手取り足取りの指導を受けてまで復活を期す。その覚悟を含め、確かにこれ以上の話題はなかった。

 しかし、田中将の復活は、投球フォームの問題以上に、使い方だと私は思っている。

 今後の調整、状態次第だろうが、巨人の首脳陣には、田中将を先発ローテーションの5番目、6番目に置き、場合によっては登板間隔を十分に空けながら、若手と併用する構想もあると聞く。2023年オフにクリーニング手術を受けた右肘の状態、36歳という年齢、ここ数年の成績などを考慮してのプランだと思うが、私は反対だ。

 彼は、24勝無敗というとんでもない成績を置き土産に移籍したヤンキースで、7年通算78勝を挙げた。常にワールドシリーズ制覇を狙い、メジャーで随一のプレッシャーにもさらされる名門チームでエースを務めただけに、 

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