井上尚弥を襲った前代未聞の「2週間前の相手変更」…それでも「楽しみ、メリット」を強調する胸算用

公開日: 更新日:

「かなり楽しみ。待ち遠しい」

 23日、計量後にこう言って笑顔を見せたのが、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)だ。

 24日にWBO11位の金芸俊(32=韓国)と4団体統一後、3度目の防衛戦を行う。昨年末にグッドマンと行うはずだった防衛戦は、相手の度重なるケガで延期の末、11日に急きょ、対戦相手が金に変更された。試合2週間前に対戦相手が代わるのは前代未聞。普通なら対策などを練り直さなければならないため、迷惑この上ないが、井上は22日の会見でも「楽しみ」と話していた。

 さるボクシング関係者は「井上らしい」と、こう続ける。

「井上は相手が強ければ強いほど燃えるタイプ。表情が明るくなるし、冗舌になる。逆に下馬評で圧倒的に自分有利だと、『試合のことはいいじゃないですか』と言うなど、ぶっきらぼうになりがちです。今回の相手は同級11位ながら、他の3団体では挑戦者資格の15位以内に届いていない。それでも突然相手が変更になったことを楽しんでいるフシがある。困難に挑戦するのが好きなんですよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 4

    中居正広氏は37年で築いた資産喪失の瀬戸際…不動産複数所有で倹約家も「違約金+α」の脅威

  5. 5

    フジテレビにとって“CMスポンサー撤退”より危険な「致命的リスク」とは? 企業危機管理の専門家がズバリ

  1. 6

    “天皇”日枝久氏しか知らない「ジャニーズ圧力」「メリーの激昂電話」 フジテレビは今こそ全容解明を

  2. 7

    橋本環奈『おむすび』はNHK朝ドラ視聴率ワーストほぼ確定…“パワハラ疑惑報道”が致命傷に

  3. 8

    巨人の50億円助っ人マルティネス 真面目でお人よしなだけに深刻な「2つの重圧」

  4. 9

    “かつての名門”武蔵の長期低落の深刻度…学習塾「鉄緑会」の指定校から外れたことも逆風に

  5. 10

    リアル店舗にこだわり続けるホビーショップ 経営危機からのV字回復は「脱 安売り」だった