阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

公開日: 更新日:

掛布雅之OB会長も注文

 先日のOB総会で新たにOB会長に就任した掛布雅之氏は早くも、「4番として全てのゲームに出る気持ちでやってほしい」と注文を付けた。中軸としてシーズンを全うすることは、最低条件といっていいだろう。

「かつての鳥谷ならまだしも、大山に『5年20億円』の価値があるのか、と厳しい目を向けるOBも中にはいます。在阪マスコミとの微妙な関係も気になるところです。大山は若手時代からのマスコミ不信に加え、今回のFA騒動でもマスコミの目を気にして球団納会を欠席するなど、必ずしもうまくいっているとは言い難い。大型契約を結んだ今後、ますますマスコミからも厳しい目を向けられる。阪神のスター選手の宿命です。とはいえ、掛布雅之、岡田彰布しかり、歴代のスター選手は時にマスコミを煙たいと思いながらも適度な距離感を保ち、相応の関係を築いていました。かつて阪神を優勝に導いた星野仙一監督が『マスコミも戦力』と言ったように、良い意味でマスコミをコントロールできないと、活躍できなかったときに孤立無援に追い込まれかねません」(前出のOB)

 名球会会員の山崎裕之氏も「私個人としてはモチベーションの問題などもあって基本的に長期契約は好ましくないと思っていますが……」と前置きした上で、こう続ける。

「阪神より好条件を用意した巨人に移籍するとなると、阪神の熱狂的なファンを敵に回す可能性がある。阪神の提示は巨人ほどではないにせよ、納得できる金額だったから最終的に残留を決断したのでしょう。いずれにせよ、これだけの大型契約を結んだ以上、ファンやOB、マスコミの見る目は当然、厳しくなるでしょう。今季は打率.259、14本塁打、68打点で二軍落ちを経験するなど、精彩を欠いた。この程度の成績では誰も納得しないでしょう。大型契約に見合った活躍ができないと責任を果たしたとは言えない。そうしたプレッシャーに打ち勝つ技術とメンタルが求められます」

 来季の大山は、チームの「顔」としての真価が問われることになる。

  ◇  ◇  ◇

 記事本文中にある、「若手時代からのマスコミ不信」はいったい何がきっかけだったのか。本人や家族を困り果てさせ、一時は「全メディア取材凍結」を招いた大騒動とは。当時、何が起きたのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  2. 2

    星野監督1年目…周囲から浮いても関係ない「今岡は変わった」と思わせたくてアップから全力だった

  3. 3

    巨人捕手戦争の行方に異変あり…他球団スコアラー指摘「甲斐は絶対的な存在じゃない」「固定ならむしろラッキー」

  4. 4

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 5

    【新連載】星野監督は講演会でいきなり「おまえはクソ生意気らしいから野村さんと全然あかんかったんやろ!」

  1. 6

    今年のロッテは期待大!“自己チュー” 佐々木朗希が去って《ようやくチームがひとつに》の声

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    小笠原慎之助ナショナルズ入り!水面下で激化していた争奪戦の舞台裏…プロ野球でタイトル無縁でも大人気のワケ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明の機能不全は岡田監督の“旧時代的アドバイス”が元凶か…名球会会員は“前さばき”の悪循環を指摘

  5. 10

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  2. 2

    フジ・メディアHD経営刷新委に吉田真貴子氏の名前…"高級和牛ステーキ接待"で辞職→天下り疑惑の元総務官僚

  3. 3

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  4. 4

    26億円投入のお台場巨大噴水事業が「フジ日枝案件」と露見…小池都知事による激怒と錯乱と珍答弁

  5. 5

    (61)寅さんのおかげで子供4人を大学に入れることができた

  1. 6

    中居氏問題の根底にある「旧ジャニーズ」の大きすぎる存在…フジは“パイプ役”藤島ジュリー景子氏と関係断絶できるのか

  2. 7

    星野監督1年目…周囲から浮いても関係ない「今岡は変わった」と思わせたくてアップから全力だった

  3. 8

    石丸伸二陣営が会見で露呈したグダグダ…都知事選の公選法違反疑惑で事務局長が“新証言”、買収の疑い強まる

  4. 9

    今年のロッテは期待大!“自己チュー” 佐々木朗希が去って《ようやくチームがひとつに》の声

  5. 10

    【新連載】星野監督は講演会でいきなり「おまえはクソ生意気らしいから野村さんと全然あかんかったんやろ!」