中国卓球人気選手が国内で「ビジネス」の餌食に…ボロボロで挑んだアジア杯では日本に涙

公開日: 更新日:

 サッカーでいえば、習近平国家主席がサッカー大国を目指し、1994年に設立されたプロリーグでは、大枚をはたいて欧州リーグのスター選手を獲得。今年6月の欧州選手権では中国企業のスポンサーが過去最多の5社に上り、全体の3分の1を占めた。

 が、肝心の代表チームは国際大会で精彩を欠いている。パリ五輪出場を賭けたU23アジアカップで2連敗し、切符を逃した。U23アジアカップにおける中国の通算戦績は1勝13敗で、過去に一度もグループステージを突破していない。W杯予選のテレビ中継もなく、中国国民の関心も低いという。

卓球も必ずしも安泰とはいえません。かねて、『中国が強すぎるから』という理由で、五輪種目から除外されるとのウワサが絶えない。『チャイナスマッシュ』をはじめとした卓球ビジネスに躍起になっているのは、そうした危機感もあるのでしょう」(同)

 ビジネスも大事とはいえ、選手がボロボロになったら元も子もないが。

  ◇  ◇  ◇

 日本の卓球界もこの先安泰とは言い難い状況だ。長らく卓球界の最前線に立ってきた伊藤美誠がパリ五輪で代表漏れしたように、異常事態が起きている。伊藤は、いったいなぜ転落したのか。彼女に何が起きていたのかを紐解くと、日本卓球界のいびつな構造が見えてくる。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?