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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

新生ラグビー日本に「ファンタジスタ山沢拓也」という希望 大敗イングランド戦で大歓声浴びる

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 つまり、両チームとも、27年に開催されるW杯オーストラリア大会を見据えた長い準備の、いわば第一段階。ファンも、それを織り込んでいたから殺伐とした空気にならなかったのだ。

 負傷者が相次いだことも手伝って、日本のメンバーは大幅に若返った。

 昨年9月のW杯フランス大会・イングランド戦(12対34)に出場したメンバーは、控えも含めた23名中、キャプテンのFLリーチ マイケル、LOワーナー・ディアンズ、SH斎藤直人、SO松田力也、CTB長田智希、WTBジョネ・ナイカブラの6名だけ。スクラム最前列のフロントロー3人に至っては、イングランドの先発メンバーが合計207キャップと百戦錬磨のベテランを揃えたのに対して、日本は3人合計で3キャップ。経験値には圧倒的な差があった。

 それでも、立ち上がりに3対0とリードした日本が、攻める方向を巧みに変え、背後のスペースにキックを落として“超速”を予感させるアタック仕掛けると、4万4千人を超える観客は、その可能性に反応して大いに沸いた。懸念されたスクラムも、イングランドから反則を誘うなど、若いフロントローが、それなりに健闘した。

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