ソフトB山川穂高を直撃「古巣への不義理、SBファンの拒否反応をどう思っていますか?」

公開日: 更新日:

山川穂高(ソフトバンク・32歳・内野手)

 フリー打撃では連日、柵越えを連発するたびに、グラウンドはスタンドのファンからの拍手と歓声に包まれる。山川穂高の打撃練習は、ソフトバンクキャンプの名物になりつつある。

【写真】この記事の関連写真を見る(10枚)

 西武からFA移籍した「どすこい大砲」は西武時代の昨季、知人女性に対する強制性交容疑で警視庁に書類送検され、大きな批判を浴びた。不起訴処分となったものの、球団からも事実上の無期限謹慎処分を科され、わずか17試合出場にとどまった。

 ソフトバンクでの移籍会見では「厳しい声があがるのは当然。野球で結果を出して許してくださいとは思っていない。マイナスからのスタートなので欲を出さずに目の前のことを一歩一歩やっていきます」と騒動に対する謝罪が大半を占めたものの、ネット上での罵詈雑言は相変わらず。今季、定位置の一塁に入れば、生え抜きの人気選手である中村晃(34)が一塁からはじき出されるため、またぞろ炎上の火種になりかねない。大逆風にさらされながらも新天地でプレーする決断をした山川は、どんな心境でキャンプを過ごしているのか。特打を終えたばかりの背番号「25」を直撃した。

  ◇  ◇  ◇

 ──キャンプも第5クールに突入。チームの環境、雰囲気は西武とは違いますか?

「まだわからないというか……(西武とは)違うのは違うんですけど、それによって何かを変えるとかはないですね。僕はここのチームのルールや雰囲気に合わせてやっている、という感じです」

 ──西武と練習メニューなどで違う点は?

「ある程度はありますけど、そこまで大きくは変わらないです。特に問題ないですよ」

 ──自主トレ仲間である砂川リチャードを熱心に指導している。他の若手にアドバイスをしたり、何かを聞かれることは?

「雑談程度で話してくる若手は何人かいますよ。でも、『バッティングを教えてください』とか、そういう感じではなく、『打席に入ったとき、どんなことを意識していますか?』というような質問ですね」

 ──仲が良い選手は?

「基本的にリチャードや嶺井など、沖縄出身の選手です。この間も『沖縄県人会』をやりました。一軍には侍ジャパンで一緒にプレーした選手もいるので、彼らとは仲良くしています」

 ──ソフトバンクは昨季、3年連続でV逸に終わった。本塁打王3回、打点王1回を獲得したあなたへの期待は大きい。

「僕は僕にできることしかできないので、そこを精いっぱいやるだけです。その後で結果がついてくる。だから、重圧などの外的要素は、今のところはあまり考えていません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  2. 2

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  3. 3

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 4

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  5. 5

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    巨人入り乙坂智に横浜高時代の“とんでも伝説”…「何様のつもりだ!」元部長がブチ切れたことも

  3. 8

    藤浪晋太郎が描く「DeNA経由でメジャー復帰」の青写真と米球界再チャレンジの勝算

  4. 9

    佐々木朗希「8月下旬ローテ復帰」構想がドジャースの新たな火種…先発投手1人が弾き出されることに

  5. 10

    阿部巨人が“3Aクビ”元DeNA乙坂智を入団テストの大迷走…「いま必要?」SNSで飛び交うシラけた声

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界