西武は大学No.1左腕・武内夏暉を獲得 即戦力期待に“メジャー予備軍”エース髙橋光成ニンマリ

公開日: 更新日:

 西武が3球団の競合の末に交渉権を獲得した武内夏暉(国学院大)は、即戦力の大学生投手の中でも「安定感はナンバーワン」と評価される左腕。10試合に先発した今秋のリーグ戦では5勝2敗、防御率0.97でドラ1候補がズラリと顔を揃えた東都でベストナインにも選ばれた。

【写真】この記事の関連写真を見る(33枚)

 そんな逸材を引き当てた松井稼頭央監督は渾身のガッツポーズ。ドラフト後はすぐに横浜市内の国学院大に直行して顔を合わせると、春季キャンプの一軍スタートを確約した。武内も「即戦力を期待されていると思うので、開幕ローテを目指したい」とやる気十分だ。

 そんな光景を球団や指揮官以上に喜んだのが、西武のエース・髙橋光成(26)ではないか。球団OBがこう言った。

「武内次第で長年の夢がかなうかもしれませんからね。髙橋は球団に再三ポスティングでのメジャー挑戦を訴えているが、今オフも渡辺GMに却下されたばかり。しかも、西武は今井と平良もメジャー予備軍ですからね。この3人がいなくなれば先発陣はスカスカ。球団もそこを懸念しており、今回のドラフトでは武内を含め、指名した7人のうち6人が投手だった。2位の上田も即戦力の先発右腕として評価が高い選手です。それもこれも、メジャー予備軍の移籍を見据えた対策ともっぱら。武内、上田が前評判通りの結果を残せば、球団も態度を軟化させ、髙橋のポスティングにゴーサインが出るかもしれません」

 道は開けるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘