ブルペンデーで先発 ロッテ澤村拓一を襲った「可逆性脳血管攣縮症候群」とはどんな病気

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 CS進出に向けて絶対に落とせない6日のオリックス戦。ロッテ澤村拓一(35)が難しい役どころを演じきった。

 ブルペンデーとして臨んだこの日、1イニング限定で先発マウンドに上がると、得点圏まで走者を進めるなど22球を要しながら、粘りの投球で無失点に抑えた。

 その澤村は今年の7月下旬ごろから頭痛に悩まされ、8月に検査入院。「可逆性脳血管攣縮症候群」と診断され、8月中は強度の高い練習は禁止されていた。9月上旬に一軍復帰を果たしたものの、同24日には発熱により登録抹消。今季は病気に苦しんだ。

 そもそも「可逆性脳血管攣縮症候群」とはどんな病気なのか。医療関係者によると、脳の血管が痙攣や収縮を起こすことで、「雷鳴頭痛」ともいわれる激痛が走り、嘔吐やめまいを伴うこともあるという。

 きっかけはさまざまで、入浴やシャワー、セックス、排便、いきむような運動、筋トレ、大声を出す行為、ストレス、抗うつ剤の服用など、多岐にわたる。

「原因は不明であり、標準的な治療法はまだ解明されていません。発症後に脳出血、脳梗塞、くも膜下出血を併発するケースもゼロではなく、発症したらまずは安静にすることが重要です。ただ、1~3カ月で自然寛解するケースが多い」とは、前出の医療関係者。

 紆余曲折がありつつも、CSをかけた大一番で好投したこともあり、チームは12-1で大勝。あと1つ勝てばCS進出が決まる。ベテラン右腕の奮闘に、ナインも刺激を受けたに違いない。

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