DeNA今永昇太がメジャー行きなら…「先発4、5番手」に評価する理由と値段

公開日: 更新日:

 今オフのポスティングが確実視されるDeNA今永昇太(30)の投球をチェックした。

 わたしが日本に行ったのは8月。8日の中日戦から4失点、6失点、5失点と精彩を欠いた最大の理由は疲れだろう。

 彼の最大の長所である球のキレがない。開幕前のWBCからフル回転しているうえに、折からの猛暑もあって疲労がピークに達していたのではないか。

 20日現在、奪三振(163)、奪三振率(10.79)は、いずれも12球団トップ。三振を多く取れるのは一にも二にも、球にキレがあるからだ。彼の持ち味を最大限発揮するには、フレッシュな状態を保って起用することが重要になる。

 178センチ、86キロ。体は小さいし、環境の異なる米国でフル稼働するのは体力的にもムリがある。

 平均中5日の登板間隔で、1試合につき75~80球、打者2回りくらいはもつかもしれないが、それ以上、投げさせるのは厳しいだろう。

 それでも左腕というのは大きな武器になる。右腕なら日本で1点台後半の防御率が欲しいが、左腕であれば2点台前半でも合格点とみる。日本の左打者は左方向へ軽打する傾向があるが、メジャーの左打者はしっかりとスイングする。左腕からのキレのある球は、日本球界以上に有効なのだ。今永の防御率は昨季2.26、今季2.71(20日現在)だから、メジャーでもある程度の結果は残せるのではないか。先発ローテの4、5番手、あるいはロングリリーフの可能な中継ぎというのが、わたしの見立てだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    下半身醜聞の西武・源田壮亮“ウラの顔”を球団OBが暴露 《普通に合コンもしていたし、遠征先では…》

  2. 2

    佐々木朗希「開幕メジャー確約なし」のナゼ…識者は《朗希サイドの非常識な要求》の可能性を指摘

  3. 3

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  5. 5

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  1. 6

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  2. 7

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  3. 8

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 9

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 10

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    下半身醜聞の西武・源田壮亮“ウラの顔”を球団OBが暴露 《普通に合コンもしていたし、遠征先では…》

  2. 2

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  3. 3

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 4

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  5. 5

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  1. 6

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  2. 7

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  3. 8

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  4. 9

    キムタクがガーシーの“アテンド美女”に手を付けなかったワケ…犬の散歩が日課で不倫とは無縁の日々

  5. 10

    悠仁さま「渋渋→東大」プランはなぜ消えた? 中学受験前に起きた小室圭さん問題の影響も