今秋ドラフトで“上位”指名の有力視、球団スカウトの評価を上げた「甲子園球児3人」の名前

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 夏の甲子園は慶応の107年ぶり優勝で幕を閉じたが、ネット裏に選手をチェックするスカウトの姿はほとんどない。すでに評価を終え、それぞれの持ち場へ戻っているからだ。とっくにスカウト会議を終えている球団もある。

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 今大会に出場した有望選手は仙台育英のバッテリーしかり、徳島商、北海、沖縄尚学のエースなど、ことごとく社会人か大学進学を選択。「弾が少ない」とスカウトたちの頭を悩ませているが、大会で評価を確かなものにした選手もいる。

 上田西(長野)の遊撃手・横山聖哉もそのひとり。パ球団スカウトが言う。

「大型遊撃手として期待できる。ドラフト3位……、いや、2位で指名される可能性もあります。守備が良くて、打球に対する最初の一歩の踏み出しが非常に早い。投手も兼ねているから肩が強く、2年の頃は不安定だった送球は改善されていた。確かな成長を感じます。がっしりとした体格(身長181センチ、体重82キロ)の割に身軽に動けているのも評価できる。打撃に関しては変化球と速球への対応に課題があるけど、それはプロ入り後に鍛えればいいことです」

 同じ遊撃手でも、特に打撃を評価されたのが仙台育英(宮城)の主将・山田脩也だ。本人も「プロ一本」と宣言している。

「まず顔がいい。華があるというのはプロ野球選手に欠かせない要素です。チームのプロ注目のバッテリーが大学進学を選ぶ中、流されずにプロ入りを宣言しているのも魅力。厳しい目で見ると、守備は送球の精度に不安があるし、体の線が細くてスケール感がやや足りない印象ですが、なにより打撃にセンスを感じます。バットを構えた時に何かやってくれそうな雰囲気があり、実際に打っている。ミートする技術が優れています。また、機動力もあるから、プロ入り後に外野やセカンドもできると思う。ドラフト3位までには消える素材です」(同)

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