著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

作家・山田隆道さん「なぜ岡田監督は前任時代よりよく動くのか」を考えた

公開日: 更新日:

山田隆道さん(作家)

 現在の阪神は18年ぶりの優勝を狙える位置にいる。だからこそ、マスコミもファンも1試合ごとの勝敗や順位、ゲーム差に一喜一憂してしまうし、岡田彰布監督の評価も小刻みに変動する。

 しかし、そもそも昨年は借金があったチームである。加えて2年連続最多勝のエース・青柳晃洋や実績豊富な西勇輝、クローザーとして期待された湯浅京己ら主力投手が軒並み不振に陥り、主砲・佐藤輝明や新外国人もパッとせず、不動のトップバッター・近本光司まで一時的に故障離脱という、悲惨なチーム状況が続いている。

■貯金があるだけで上等

 そう考えれば、よくもまあ、この戦力で2桁前後の貯金を維持しているものである。これはもう、岡田監督の手腕としか言いようがないのではないか。

 投手では大竹耕太郎村上頌樹といった新星の抜擢を成功させ、野手では木浪聖也を再生。ここまでの阪神は、苦労しながらもなんとか岡田監督のやりくりによって白星を拾っている印象だ。首位に立つとついつい優勝の予感で関西は盛り上がり、負けが込むと一転して批判が激しくなるものだが、そもそも貯金があるだけでも上等だというのが、私の評価である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり