小倉清一郎
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小倉清一郎元横浜高校野球部部長

1944年(昭19)6月16日、神奈川県横浜市生まれの71歳。横浜―東農大を経て三菱自動車川崎―河合楽器で捕手として活躍。現役引退後、東海大一(現東海大翔洋)―横浜―横浜商―横浜で監督、部長を歴任。松坂、成瀬、涌井、筒香ら多くのプロ野球選手を育てた。98年の春夏連覇を含め、3度の甲子園優勝。渡辺前監督を支える名伯楽として主に技術面を指導した。対戦校の投手陣や打線の戦術分析に定評があり、名参謀と呼ばれた。14年夏限りで横浜のコーチを退任。現在は山梨学院や熊本・城北など、全国の各校で臨時コーチを務める。

侍Jを世界一に導いた栗山監督から送られてきた 筆で書かれた手紙の中身

公開日: 更新日:

 自宅に1通の手紙が届いた。今月2日のことだ。日付は5月30日とある。差出人は3月のWBCを制し、任期満了で5月末に退任した侍ジャパン栗山英樹監督からだ。

 今年1月に放送されたテレビ朝日系「GET SPORTS」で栗山監督と対談した。私が質問される形で「小倉ノート」といわれる20年間で400枚以上は作成したデータ分析に興味を持ってくれたようだ。打者の特徴から打球の方向まで細かく記しているため、「打者のどこを見れば分かるんですか?」と聞かれた。

 栗山監督は紙も見ずに20近い質問をぶつけてきた。最近、全国の高校に臨時コーチとして指導に行くと、選手どころか、指導者からも質問をされない。しっかり消化できないと疑問も湧かないのだ。上から目線になって恐縮だが、その点、栗山監督はさすがである。

「スペシャリストを入れるなら?」と聞かれたので「守備要員は打球が飛ばない可能性がある。でも、脚の場合は絶対」と答えると、「脚の方が先なんですね」とうなずいていた。「絶対的な走力」が武器の周東佑京ソフトバンク)は、準決勝のメキシコ戦で逆転サヨナラ勝ちの走者となった。

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