巨人は「10」を用意しながらFA森友哉争奪戦で惨敗していた…“打てる捕手”手つかずの暗雲

公開日: 更新日:

「今年ジャイアンツはほとんどお金を使ってない。戦力補強という点で少々貯金もあるようなので、使ってくれるということです」

 昨季終了後、原辰徳監督(64)は元ヘッドコーチ・岡崎郁氏のユーチューブチャンネルに出演し、こう胸を張っていた。が、フタを開けてみればFA補強はゼロ。やらなかったのか、それとも、やったけど失敗したのか──。

 結論から言えば、巨人西武からFA宣言した森友哉(27)を調査。獲得を目指したものの、かなわなかったのだ。

 森は2013年ドラフト1位で西武に入団し、18、19年に正捕手としてリーグ連覇に貢献。19年は打率.329で史上4人目の捕手の首位打者に輝いた。

 巨人の22年のチーム打率.242は、15年以来7年ぶりとなるリーグワースト。ここ30年間では1993年シーズン(打率.238)に次ぐ低さだった。「貧打」が5年ぶりのBクラス転落の要因のひとつに挙げられる。それだけに森は是が非でも欲しい「打てる捕手」だったのだ。

 11月に巨人が日本代表と強化試合を行った際の練習中、原監督がFA宣言前の侍ジャパンメンバーだった森を呼びつけて談笑し、報道陣をザワつかせた。ところが、いざ争奪戦が始まっても、巨人の名前は出てこないまま。4年総額18億円以上の大型契約でオリックスへの移籍が決まった。巨人は途中で引いたのか──。さる球界関係者がこう明かす。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  4. 4

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  5. 5

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  4. 9

    清原ジュニアが現役引退表明…今度はテレビ局が争奪戦か? こんなにいる慶大野球部出身アナウンサー

  5. 10

    「エンゼルス佐々木朗希」誕生へ…菊池雄星との大型契約&異例の早期決着で獲得に布石

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  2. 2

    巨人50億円補強を前に既存戦力に“大盤振る舞い”のウラ…丸佳浩、山﨑伊織にオコエ瑠偉まで笑顔の契約更改

  3. 3

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    補強?育成?ソフトBまさかの日本シリーズ惨敗で大混乱…物議を醸した《支配下7人クビ》のひずみ

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    「エンゼルス佐々木朗希」誕生へ…菊池雄星との大型契約&異例の早期決着で獲得に布石

  3. 8

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース