著者のコラム一覧
大豊昌央元大相撲力士

本名は鈴木栄二。1955年3月29日、新潟県北魚沼郡堀之内町(現魚沼市)出身。73年に時津風部屋に入門し、同年11月場所で初土俵。81年1月場所に新十両に昇進し、82年5月場所で新入幕。83年1月場所は新三役として小結を務める。87年1月場所後に引退し、時津風部屋の部屋付き親方となり、2002年に独立。20年に蒼国来に部屋を継承させ、相撲協会を退職。主な弟子は蒼国来、若隆景、若元春ら。最高位は小結。

意外と知られていない「親方のお仕事」 巡業中の宿の部屋の割り振りもひとりで

公開日: 更新日:

 私がまだ荒汐部屋の師匠で蒼国来が現役だった時代は、朝稽古の開始は朝6時半でした。蒼国来が「荒汐親方」となった現在、朝稽古は7時半開始になりました。

 私が6時半にしていた理由は、稽古時間が早ければ、外出した力士も早く部屋に帰って来ると思ってたからです。そうやって長年やってきましたが、今の師匠は1時間遅くしました。そこには当代なりの考えがあるのでしょう。

 このように、相撲部屋は各部屋、親方によって決まりもさまざまです。朝稽古の例で言えば、最初に序ノ口、次に序二段、三段目と地位が低い順から稽古をし、稽古後に風呂に入るのはその逆……というのはどの部屋も同じはず。ただ、稽古の開始時間や何時間やるかなどは、その部屋の師匠次第なんです。

■何もない日は何もないけど…

 さて、親方の一日というものは、何もない日はそれほど語ることはありません。朝稽古で指導をし、ちゃんこを食べる。部屋付き親方は相撲協会の業務がなければ、ここで仕事終了です。部屋持ちの親方、つまり師匠も午後は自由時間です。趣味に時間を割いてもいいのです。ただ、師匠は常に弟子の行動が気になるものです。

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