円熟ダルビッシュ“打たせて取る”で7勝目! 新庄監督熱望の日本ハム復帰ますます遠のく

公開日: 更新日:

 8月に36歳を迎える右腕がますます円熟味を増している。

 パドレスのダルビッシュ有が日本時間21日、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に先発。7回4安打1失点と好投し、今季7勝目(3敗)を挙げ、リーグトップ(8勝)まで1勝差とした。

 立ち上がりは制球に苦しんだが、中盤以降は安定した投球内容で自身3連勝。防御率も3.17に良化し、リーグ8位の82回3分の1を投げ、クオリティースタート(6回以上を自責点3以内)は同3位の10回を記録するなど、首位争いをするチームの原動力になっている。メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏が言う。

「高い奪三振率を誇った昨季までとは違い、今季の数字が『7.21』(2021年シーズンは10.77)にとどまっているのは、打たせて取る投球へのモデルチェンジに成功したからです。高めのカットボールやスプリットを効果的に使い、このところは好投が続いている。昨季は7月以降、故障や粘着物質の取り締まりなどの影響もあり、14試合でわずか1勝(9敗)にとどまり、通算防御率も規定投球回に到達したシーズンでは自己ワーストの4.22と苦しんだ。今年4月にはカブス時代から専属捕手としてタッグを組んできたカラティーニがブルワーズへ移籍、投球への影響が懸念されましたが、それも克服。このままいけば昨年に続いてオールスターにも選出されるはず。あとは年間通して良いコンディションをキープできるかでしょう」

37歳を迎える来オフでも引退も示唆

 そのダルビッシュは来年の23年で6年1億2600万ドル(約170億円)の契約が満了する。カブス時代の19年にはスポニチのインタビューで、37歳を迎える来年限りでの引退を示唆して驚かせたが、今後の去就を巡っては、古巣・日本ハムへの復帰も囁かれている。

 カブス時代の20年11月、札幌のローカル番組に出演した際、スタジオから「新球場がオープンする23年に復帰して欲しい」と振られると、「カブス(当時)の契約が3年間ある。戻れるとしても24年」とした上で、「戻るとしたら日本ハム以外には行けないと思う。他のユニホームは似合わないと思うので。戻れたらうれしいなと」と発言。一方で米国で生活をする家族との兼ね合い次第で引退することも示唆した。

 しかし今年5月、自身のツイッターで引退について「まだまだ確定はしていません」とツイート。24年以降も現役を続ける可能性は十分にある。

「日本ハムでは、05~06年に同じ釜の飯を食った新庄剛志監督(50)が獲得を熱望しています」とは、球界関係者。

■大型補強の目玉に

「昨年11月、NHKの番組で、ダルビッシュに『有、一緒にしよう』『監督になったよ』などと復帰オファーのメールを送ったことを明かした。ダルビッシュから『契約があと3年残ってます……』と返事が来たものの、『いいから来いよ』と念押しすると、『楽しみにしてます』と返ってきたそうです。新庄監督は就任1年目の今季は『トライアウト』として選手の底上げを図っていますが、新球場に移転する来季以降は優勝を狙うため、球団に大型補強を要望するプランがある。その本命がダルビッシュの復帰だといいます。バリバリのメジャーリーガーの加入によって戦力アップを図ると同時に、一緒に野球界を盛り上げたいとの思いもあるようです」

 来年3月に予定されている第5回WBCでは、日本ハムで監督を務めた侍ジャパン栗山英樹監督がダルビッシュを招集する方針を掲げている。仮に実現すれば、日本球界への復帰待望論が盛り上がるだろうが、実際に帰ってくるかどうかは本人の来季までの成績次第、との見方がある。

 前出の友成氏は、「昨年7月以降のように、全く勝てない状況が続けば日本ハムへ復帰するかもしれませんが……」と、こう続ける。

「ダルビッシュはパドレスでマスグローブ(8勝0敗、防御率1.59)に次ぐ先発2番手。来年も規定投球回に到達し、防御率3点台に抑えれば、パドレスとの契約延長はもちろん、他球団も獲得に乗り出すはずです。年齢的には長期契約は望めませんが、2年3000万ドル(約41億円)程度のオファーが届いても不思議ではない。かつて、黒田博樹ドジャース、ヤンキース)が39歳までメジャーでプレーしたように、30代後半になっても活躍する先発投手は少なくない。加えて、パドレスのプレラーGM次第ではありますが、同GMは今季、元阪神のスアレス、元ソフトバンクのマルティネスを獲得するなど、日本のマーケットを重視。あの野茂英雄氏も球団アドバイザーを務めています。ダルビッシュにとってパドレスは、投げやすい環境であることは間違いありません」

 かつての黒田や楽天田中将大(33)は、バリバリのメジャーリーガーとして日本球界へ復帰。ファンを大いに喜ばせた。このままメジャーで活躍し続ければ、日本ハムへの復帰は遠のきそうな気配だが、ダルビッシュの決断やいかにーー。 

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    “ほぼ全裸ポスター”は制度を悪用? 過去にもあった「公序良俗ギリギリ」のきわどいポスター

    “ほぼ全裸ポスター”は制度を悪用? 過去にもあった「公序良俗ギリギリ」のきわどいポスター

  2. 2
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  3. 3
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 4
    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

  5. 5
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  1. 6
    勘三郎さんがタクシーの中で私の足元に潜り込み太ももを…

    勘三郎さんがタクシーの中で私の足元に潜り込み太ももを…

  2. 7
    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  3. 8
    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

  4. 9
    守勢の小池百合子氏は10Pリードも不安視される“女帝の舌禍”…「排除」発言で急失速の過去

    守勢の小池百合子氏は10Pリードも不安視される“女帝の舌禍”…「排除」発言で急失速の過去

  5. 10
    大谷を襲う「申告敬遠禍」…不動のリードオフマン離脱は本塁打王争いの行方にも影響必至

    大谷を襲う「申告敬遠禍」…不動のリードオフマン離脱は本塁打王争いの行方にも影響必至