強豪校はこうして監督を交代する 東海大相模で甲子園4度優勝の門馬敬治君が創志学園へ
東海大相模(神奈川)前監督の門馬敬治君(52)が今夏の大会後、春夏甲子園5度出場の創志学園(岡山)の監督に就任することが決まったようだ。
69歳の長沢宏行監督は今夏限りで退任するという。門馬君は強豪の東海大相模を率いて、甲子園に通算12度出場し、そのうち春夏4回優勝。甲子園通算30勝を挙げている。2021年センバツで同校を優勝に導き、同年夏で退任していた。巨人の菅野智之らのプロ野球選手を輩出している。
強豪校の監督はどのようにして交代するのか。実績十分でまだ若い門馬君のもとには、複数の強豪校などからオファーがあったそうだ。東海大相模監督時代のネットワークもあるだろう。これは門馬君の話ではないが、「ここの強豪校はなかなか結果が出ないから、理事長が監督を代えたがっている」といった情報を得ることもあり、自ら売り込みをかけるケースもある。
創志学園は岡山の強豪だ。18年夏以来、遠ざかっている甲子園を狙うにあたり、門馬君に白羽の矢を立てた。ただ、強豪校には複数の関係者というか“クセ者”がいる。前監督と近しい人もいるだろうが、全員を味方につけることが大事。これができないと、東海大相模時代のように選手集めができなかったり、思ったようにチームの強化が進められない。その点、野球で名前を売りたい新興校の方が、古参の関係者がいないため、やりやすいという側面はある。いずれにせよ、高校野球の勢力図が大きく変動しそうで楽しみである。