無念の欠場…横綱・照ノ富士を苦しめる「変形性膝関節症」って?スポーツ障害の医師が解説

公開日: 更新日:

 横綱照ノ富士(30)が18日、「右踵骨骨挫傷、左変形性膝関節症」の診断書を提出し、今場所の土俵から姿を消した。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は休場は横綱から申し出たと明かし、「自分からは言ってくる子じゃない。よほどきつかったのではないか」と、弟子をおもんぱかった。右カカトは先場所痛めたものだが、気がかりなのは左膝の「変形性関節症」。2020年9月場所も同じ理由で休場している。

 スポーツ障害が専門のメディカルトリート代々木治療室の若月順院長が言う。

「主にお年寄りに多い症状です。膝は骨ではなく、筋肉と靱帯で支えられている関節です。筋肉が衰えると、骨が正常な位置からずれて、骨自体が変形してしまう。ただでさえ、力士は体重が重いので膝への負担は大きい。しかも、照ノ富士関は過去、膝の半月板も損傷していると聞いています。トレーニングができなければ当然、筋肉の量も落ちる。その時の負担は一般人以上です」

 今場所前はコロナに感染したこともあって稽古不足。筋量は落ちる一方だったとあれば、そもそも相撲を取り切れる体ではなかったのだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり