「飛ばない金属バット」導入へ 高野連にはバットの“体重制限”も検討してほしい
日本高野連がついに決断した。成立前の試合を引き継いで翌日以降に再開する「継続試合」を今春のセンバツから採用することを決めた。雨天などで試合が中断された場合、イニングに関係なく翌日以降に中断された場面から再開し、九回か勝敗が決まるまで戦う。春のセンバツと夏の甲子園大会で採用される。
昨夏の甲子園で雨の中、水浸しになったグラウンドで大阪桐蔭-東海大菅生(西東京)戦が強行され、3点を追う東海大菅生が八回表1死一、二塁のチャンスを迎えたところで無念の降雨コールドゲームとなった。「継続試合」のルールがあれば、審判はもっと早く止めていただろうし、翌日にその場面から再開すれば、勝敗だって分からなかった。
■10~20年遅い「継続試合」決定
2000年のセンバツで、延長回の規定が十八回から十五回に変更された。選手の体調や投手の投球数を考えてのことだ。それなら「再試合」で最初から九回まで戦うより「継続試合」として翌日に続きをやった方が、早いイニングで決着がつくのだから、選手の負担も少ない。これで降雨によるノーゲームやコールドゲーム、日没による引き分け再試合はなくなる。横浜高の部長時代、甲子園で雨に泣かされた試合があった。やっと決めてくれたのは評価できるが、判断が10~20年遅い。