2021年野球界を振り返り…「怪物」松坂大輔の引退セレモニーに物申す
2021年もあと1週間弱。印象に残るニュースを振り返ってみた。
まず春のセンバツ甲子園の1回戦、東海大相模(神奈川)の先発は、絶対的左腕エースの石田ではなく、右の石川だった。相手の東海大甲府(山梨)陣営をまんまとあざむき、3-1で勝利。門馬敬治監督の采配は見事だった。そこから、しぶとく優勝。石田は29回3分の1を投げ、無失点のまま優勝投手になった。しかし、夏の神奈川大会の準々決勝前に選手らが新型コロナウイルスに感染し、出場辞退となったのは無念だったろう。門馬監督は9月いっぱいで同校を退職した。
■東海大相模を退職した門馬前監督の行き先
その後、東海大相模OBの巨人・原監督から球団の指導者に誘われたそうだが、固辞したと聞いた。高校野球の世界でいくら実績があっても、プロの指導者に転身して成功したケースは少ない。私もかつてパ・リーグ球団の二軍監督にと声がかかったことがある。ありがたい話だったが、丁重にお断りした。プロ出身でない指導者の話をプロの選手が聞くだろうかという疑念があったからだ。