オリックス25年ぶり日本一逃すも…雪辱のヒントは96年の「仰木マジック」にあり

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 25年ぶりの日本一を逃したオリックス。ヤクルトに屈したとはいえ、そう悲観することもないのではないか。

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 1996年のオリックスは、巨人との日本シリーズを4勝1敗で制して日本一に。前年の日本シリーズでヤクルトに屈したことをバネに雪辱した経緯があるからだ。

 当時のオリックスを率いたのは仰木彬監督(故人)。目まぐるしい選手交代は、ときに「仰木マジック」と呼ばれた。マジックのタネは「選手みんなが納得して潤う」ところにあった。日本一の翌日、仰木監督は日刊ゲンダイのインタビューに答えてこう言っている。

<例えば10勝10敗の投手は価値がない……勝ち星が先行せんと。負け数の多い投手は労力のムダ遣いや。だから労力をムダ遣いせず、いかに有効活用するか。限界以上のことをやらせたらいかん。選手は仕事をやらせてもらえれば喜ぶけれども、オリックスはベンチ入りメンバー25人、全員参加型や。もっと自分にやらせろという欲はだれもがもっている。ただ10勝10敗では給料は上がらん。選手は自分の名誉や家族の生活のためにやってるのやし、みんなで潤おういうこと。欲はほどほどに、や。選手の欲に任せると10勝10敗になり、逆に評価を下げる。結果が出ないことには、給料も上がらん。それでは、だれも納得しないやろ>

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