ヤクルト「前年最下位」から豹変! 20年ぶり日本一に導いた高津監督の投手陣再建と信頼我慢

公開日: 更新日:

 27日に勝利し、2001年以来、20年ぶりの日本一。ヤクルトの高津臣吾監督(53)が、神戸で10度、宙を舞った。

【写真】この記事の関連写真を見る(33枚)

 就任2年目でチームを優勝、日本一に導いた指揮官だが、昨季は2年連続の最下位に終わった。課題は明確だった。チーム防御率が19年「4.78」、昨年「4.61」とボロボロだった投手陣の再建である。

 2年目の今季は、高津監督に変化が見えた。自ら投手ミーティングに参加し、盟友・伊藤智仁、石井弘寿両投手コーチとともに選手の意識改革に着手。日本では神宮球場にしか設置されていない高性能情報分析機器のホークアイも活用しつつ、チーム防御率は3.48と大幅に改善した。メディア関係者が言う。

「昨季は多くの投手に一軍での登板機会を与えて下地をつくりつつ、コーチとともに、各球種の回転数、変化量、角度などを分析しながら、どの球種が、よりストライクが取れるのかという基本的なことから、相手打者の分析、抑えるための効果的な球種・配球なども助言。加えて、伊藤コーチはシーズン中にたびたび各投手と個人面談を行い、『見せ球としてチェンジアップを使うのはどうか』などと意見交換していた。今季、ブレークした奥川恭伸(20)はスライダーとフォークに加え、ボールの回転数を意識した上でカットボールを習得。投球に強弱や奥行きを使い、空振りを取る球、カウントを稼ぐ球を意識していた。『打たれてもいいから、どんどん勝負しよう』とメンタル面もフォローした。正捕手・中村のリードも冴え、投手陣を再建しました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  2. 2

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  3. 3

    世界戦略を重視する名門ヤンキースが巨人・岡本和真に熱視線!両者は《相思相愛》との情報も

  4. 4

    谷原章介長男の芸能界挑戦で改めて感じる器の大きさ…実父・いしだ壱成と共演の可能性も

  5. 5

    阪神フロントすでに来季組閣に着手 藤川次期監督の「右腕」ヘッドコーチ候補5人の名前

  1. 6

    これが裏金議員50人の選挙区だ! 焦る石破自民「非公認」「比例重複なし」に方針転換も戦況悪化は加速【一覧表あり】

  2. 7

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 8

    次女・石橋静河強し!ドラマ界席巻する“石橋ファミリー”が乗り越えた「21年前の隠し子騒動」

  4. 9

    ジャンポケ斉藤慎二 ロケ車内での性的行為には“常習説”…吉本契約解除は「トカゲの尻尾切り」

  5. 10

    ジャンポケ斉藤慎二 書類送検で「メンバー」呼ばわりに識者が疑問呈す…ピン芸人なら何と報じる?