FA取得の広島・九里を巡って今オフ争奪戦の様相 自力V消滅の巨人の動きがアヤシイ

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「手を挙げたら、人気になりますよ」

 球界OBがこう言うのは、29日の阪神戦でプロ初の2ケタ勝利となる10勝目(7敗)をマークした広島の右腕・九里亜蓮(30)のことである。

■オフのFA市場の目玉に

 プロ8年目で国内FA権を取得した九里は、同僚右腕の大瀬良大地(30)や、阪神の正捕手・梅野隆太郎(30)、DeNAの安打製造機・宮崎敏郎(32)とともに、オフのFA市場での動向が注目されている。

 2013年ドラフト2位で入団、プロ入り3年間は4勝止まりだったが、17年に先発、中継ぎとして9勝を挙げて開眼。同年から今季まで5年連続で8勝以上、100イニング以上を投げ、通算47勝をマーク。今季10勝はチームの勝ち頭だ。

「先発2番手、3番手としてやれる力はある。広島も引き留めに全力を注ぐ方針ですが、球界全体で先発投手が枯渇している上に、年俸8700万円とお手頃。複数球団が調査を進めています」

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