照ノ富士もビックリ! 業師・宇良が初の結びで見せた「執念のブリッジ」
何という勝負根性か。
平幕の宇良(29)が21日、自身初の結びの一番で魅せた。
相手は横綱照ノ富士。立ち合いから低い姿勢で攻めるも、そこは動じない横綱。宇良は右腕をアームロックばりにきめられながら半身の状態で肩透かし、足取りなど技を繰り出すも不発。何とか腕を外すと、レスリングのように互いに睨み合った。
再び組み合い、肩越しに左上手を取られると万事休す。強引に投げられ、宇良の体が裏返って決着――と、思われたが、そこは希代の業師。なんと右手で照ノ富士のまわしを掴んでブリッジの体勢で食らいつき、1歩、2歩と横綱から離れない。結局、背中から落ちたものの、最後まで諦めない執念に観客も拍手で称えた。
照ノ富士同様、幕内から序二段まで落ち、そこから再び這い上がってきた不屈の力士。