フェンシング男子エペ団体「金」見延和靖<1>番狂わせに見えた激戦は「当たり」のトーナメントだった

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「このルールは難しかった。普段(の試合)だと僕たちは全員で戦うチーム。交代してもどこかで戻してという感じでやってきた。1回しか代えられないとなると、賭けに近いところがあるので、その判断を見誤ると取り返しのつかないことになる。とはいえ、試合の流れを読むと代えるべきだったと感じています。点差をつけられた段階で(自分の)体の硬さやこわばりが残っていたので、流れを変えるとしたら、あそこが最後のチャンスでした。あそこで宇山選手を投入するのは大きなメリット。彼はトリッキーなプレースタイルで大きく流れを変えてくれる、起爆剤となる存在なんです」

 メンバー4人の中で見延は唯一、リオで五輪を経験した最年長者。大会期間中は貴重なコミュニケーションの場として、食事は常に同じタイミングで取っていたという。

「僕が『飯行こうよ』と言っても、後輩から『今はちょっと、まだ腹減ってないです』と断られることもありますが(笑い)。いい意味でフラットな関係ですね」

 そんな、たわいもない会話すら奪ったのが新型コロナウイルスだった。五輪直前までメンバーとの対面を厳しく制限。直接会って話せないことが見延を苦しめた。そこにはフェンシングの持つ特性があった。 =つづく

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