藤川球児だけじゃない シブく輝く「虎の松坂世代」たち
西武・松坂大輔が今季限りでの現役引退を発表した。ついに、といった感じだ。日米通算170勝はもちろん立派な数字だが、あの全盛期の輝きを思うと少し残念な気持ちもある。それだけ松坂が日本球界に与えた衝撃と影響は大きかった。
我が阪神でも松坂の影響を受けた、いわゆる松坂世代が台頭した時期があった。筆頭は言わずもがな藤川球児。和田毅、杉内俊哉、村田修一と並んで松坂世代四天王と称していいだろう。2005年にJFKの一角として注目されて以降、渡米前の12年までの8年間は特にすさまじかった。防御率0点台が2回、1点台が5回。防御率がもっとも悪かった年で2・01だ。
また、忘れてならないのが、この藤川球児とともにJFKを組んだ鉄腕リリーバー・久保田智之である。彼もまた松坂世代の一人で、00年代の阪神投手陣を語るうえで欠かせない存在だった。