ぼったくり男爵が来日固執 小池女帝の五輪返上阻止を画策

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 緊急事態宣言延長のため、17日の来日が見送りとなったIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長。大会組織委員会とIOCは、改めて6月中の来日を調整している。バッハ会長は来日して開催機運を高めたいのだろうが、裏の狙いは小池都知事の“暴発”を防ぐことだ。「ぼったくり男爵」は五輪返上を言い出しかねない“女帝”を止めることができるのか。

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「組織委以上にIOC側がバッハ来日を切望しているようです」と言うのは、ある大会関係者。ため息交じりにこう続けた。

「組織委は今、国内観客数の上限を巡って超バタバタ。多くの職員が残業続きです。そんな中、バッハ来日で作業が増え、皆ウンザリしています。『リモートでいいんじゃね……』と漏らす職員もいるほど。組織委はバッハ来日にそこまでこだわっていません」

 バッハ会長は世界中で噴出する「中止論」を打ち消すため、来日して開催を宣言。何が何でも機運醸成を図りたいようだが、別の狙いもある。「五輪返上」をブチ上げかねない小池知事の口をふさぐことだ。

「都庁内は『小池知事の返上表明説』で持ち切りです。小池知事は最近、自ら積極的に五輪に言及しない。この“沈黙”が逆に臆測に拍車をかけている。『返上』が頭にあるのは間違いないでしょう」(都政関係者)

 大手メディアも返上宣言の可能性に注目。TBSは11日、〈“動きが怖い”五輪めぐり政府与党内に広まる小池都知事警戒論〉と題し、「小池さん発信で五輪中止(の可能性がある)」との自民党幹部の発言を報じた。国会でも立憲民主の蓮舫参院議員が「小池知事が突然、五輪中止を言い出すことはないか」と唐突に質問したことが話題を集めた。

「IOCは開催国の報道をつぶさにチェックしていますから、小池知事が返上宣言する可能性を把握しているでしょう。バッハ会長は小池知事と直接顔を合わせ『オレの目の前で“返上”なんか言わせねえからな』『余計なことを言うな』とクギを刺すつもりではないか」(大会関係者=前出)

直接対決切望も待ち受ける女帝の怨念

 しかし、バッハ会長の意気込みは空振りになるかもしれない。先に小池知事に返上宣言される可能性もあるためだ。6月1日の都議会開会日の施政方針演説でブチ上げる、との見方も消えない。

「IOCと小池知事には因縁がある。2019年10月のマラソン会場の『移転騒動』です。IOCは東京の夏の酷暑を懸念し、独自に札幌への会場変更を検討。事前に組織委には連絡したものの、都には連絡しなかった。小池知事が会場変更を知ったのは、IOCの公表直前。ハシゴを外された小池知事は『北方領土でやればいい』『合意なき決定』とブチ切れでした。この時の意趣返しとばかりに、小池知事が先に『返上』を打ち出し、逆襲を試みてもおかしくありません」(前出の関係者)

 小池知事が「返上」を表明すると、都は違約金や賠償金を払わされるのか。東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏が言う。

「IOCと都で交わした開催都市契約には、違約金に関する条項はありません。また、IOCが都に賠償金を求めることも考えづらい。コロナ禍に苦しむ都に『キャンセル料を払え』などと迫れば、IOCは世界中から猛批判を浴びることになるでしょう。今後、招致に手を挙げる都市もなくなる恐れがある。IOCは大打撃です」

 小池知事が返上宣言しても、バッハ会長に「ぼったくられる」ことはなさそうだ。“男爵”は“女帝”に屈するしかないのか。

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