「1週間500球」の球数制限より不公平感のない日程プラン
日本高野連は4月28日、夏の甲子園大会の休養日を新たに1日増やすことを決めた。3回戦と準々決勝の間に休みを設け、準々決勝翌日、準決勝翌日と計3日間となる。
先のセンバツで「1週間500球」の球数制限ルールが話題になったように、球児の負担を減らすことが目的だが、これでもまだ足りない。
センバツの初戦が6日目だった中京大中京(愛知)は、準決勝までの4試合が1週間の間に行われる過密日程だった。準々決勝までの3試合で先発したエース畔柳は準決勝・明豊(大分)戦の先発を回避。四回途中から救援登板したものの、5日間で379球を投げており、「腕に力が入らない」と31球で緊急降板した。
この制度は3年の試行期間中であり、高野連もルール変更の可能性を含めて検討に入るとしている。一体どうすればいいのか。
さらに思い切った日程調整しかないのではないか。本来は土、日だけ試合を行う近畿大会のような形が望ましいが、そのたびに新幹線や飛行機で帰るのは現実的ではない。それなら、春は2回戦、夏は1回戦が終了した時点で3、4日ほど間隔を空けるのだ。これなら日程的に1週間で500球を投げることはほぼないだろうし、組み合わせによる不公平感もなくなる。