レッドソックス澤村拓一の方が山口俊より期待できる根拠

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「ウチは本気で取りにいっていただけに、彼を獲得できなかったのは非常に残念だ」

 先日、ア・リーグのスカウトから電話がかかってきた。「彼」とはこのオフ、レッドソックスに入団した澤村拓一(32)のことだ。同じア・リーグ球団にもっていかれたことがよほど悔しかったのか、「150キロ台後半のファストボールに140キロを超すスプリットを投げる。制球に加えて精神面に課題を抱えているものの、使い方次第で、かなりの戦力になると踏んでいたんだが……」。日本には「逃がした魚は大きい」という言い回しがあると聞いた。彼は澤村の性格まで突っ込んだ調査をしていたから、逃がした悔しさは相当なものなのだろう。

 このスカウトも言うように、澤村は精神面に課題がある。僅差やピンチの場面になると、マウンド上でアタフタする。気が弱いのだ。ボストンはファンやメディアが騒々しい場所とはいえ、2年総額3億円強。過度の期待をされているわけではないから、プレッシャーもそれほどではない。わたしは、使い方次第で活躍するとみている。

 そこへいくと、澤村と同じく精神面が課題の山口俊(33)はどうか。ブルージェイズを戦力外になり、ジャイアンツとマイナー契約を結んだが、結論から言うと、メジャーに昇格する可能性は低いと思う。

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