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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

規則をくぐり抜けることに悩むよりマラソンの精神をつなげ

公開日: 更新日:

 男が女子トイレに入っていいのだろうか。ダメと書いてなければいいのか。緊急なら構わないのか――そんなことが頭をよぎった。関西最大の国際イベント「大阪国際女子マラソン」は延々と男子の助力を見せつける、さながら記録会だった。

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 女性アスリートの桧舞台なのに、テレビ画面に映るのは汗を流す男たちの姿ばかり。15周の周回コースで、川内優輝ら男子ペースメーカーを3人投入して日本記録を狙ったが、五輪代表の一山麻緒は大会新記録、前田穂南も自己記録更新に終わった。

 女子のレースでの男子のペースメーカーは時流に反する掟破りでマラソン大国とは思えない光景だった。日本陸連の瀬古利彦マラソンリーダーは「男が女のペースメーカーをやってどこが悪いのか。海外ではどこでもやっている」と開き直るが、日本のリーダーとして失格のミスリードだ。

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