プロのスカウトと高校の指導者は人のつながりがモノをいう
今月1日からプロのスカウト活動が再開された。
高校生は春夏の甲子園が中止。大学、社会人も春の大会、リーグ戦が相次いで中止となっている。スカウトは「今年は練習の視察が増える」と口を揃える。練習を見れば、だいたいのことは分かるそうだ。
私が横浜高の指導者をしていた頃、プロのスカウトが「練習を見たい」と言ってきたら、必ずサービスをするように心掛けた。例えばその日は実戦形式のシート打撃を行うようにして、通常は3回のところ、プロのお目当ての選手だけは10回ほど打たせたりした。
「室内練習場で打撃練習が見たい」と要望があれば、延々と30分、見てもらったこともある。試合より練習の方がじっくり吟味できる。プロは練習態度などで選手の性格も見抜くという。ただし、これだけでは分からないこともある。