スカウト活動は禁止でも給料が保証されているのは救いだ

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 スカウト活動の一切を禁止する――。

 MLB(メジャーリーグ機構)からスカウトに対してこんな通達があったのは16日のことだ。

 対象は米国内外を問わず、全30球団のアマチュアスカウト。アマチュア選手の試合、トライアウトはもちろん、練習の視察も禁止。選手に会うことすらできない。折からのコロナ禍に配慮、アマ選手の健康リスクを回避するのが目的で、具体的な処分内容は記されていないものの、違反した場合はそれなりの罰則があるという。6月上旬に行われる予定のアマドラフト、7月2日に解禁される海外選手獲得に関しては今後、どうするか決めるそうだ。

 日本のプロ野球選手のチェックは主に、我々アマスカウトの仕事だから、これによって日本に常駐するスカウトもプロとアマのオープン戦や練習試合、練習をチェックすることができなくなった。

 わたしは開幕直後に巨人の菅野やソフトバンクの千賀を見に行くつもりだったが、予定を白紙に戻さざるを得ない。

 救いは給料が保証されていることだ。アマスカウトが本業のフルタイムは、平均年収が500万~600万円ほど。それを12分割した金額が毎月、我々の口座に振り込まれる。結果として仕事がまったくなくなったとはいえ、その分の給料を引かれることはない。

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