五輪種目にない駅伝が毎週あちこちで…マラソン強化と矛盾

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 東京五輪の開幕まで6カ月余りだが、五輪の種目にない駅伝大会が毎週のように全国のあちこちで行われている。主なものだけでも目白押し。12日も全国女子駅伝が京都で開催される。

 現在残る最古の駅伝は東京箱根間往復大学駅伝。この大会は、日本人で初めて1912年のストックホルム五輪(マラソン)に出場した「日本マラソンの父」こと金栗四三氏が、長距離、マラソン選手の育成を目的に創設したといわれている。

 しかし、近年の五輪で日本のマラソン勢は男女ともに低迷。大学、実業団の大会だけでなく、全国高校駅伝さえも、名前を売るための「宣伝駅伝」になっているのが実情だ。特に多くの実業団は、マラソンより元日の全日本対抗駅伝を重視するため、「マラソンを走るための練習時間が取れない」とボヤく選手も少なくない。

 実業団の関係者が言う。

「東京五輪のマラソン代表を決める昨秋のMGCは大いに盛り上がった。しかし、五輪は4年に1度。『マラソンより駅伝』という実業団の方針は今後も大きく変わることはない」

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