飛距離も遜色なし SB柳田は33歳になってもメジャーで通用
マラソンに例えて言うなら42・195キロを完走した心境だ。
西武から今オフ、ポスティングシステムでメジャー挑戦する菊池雄星に関してだ。
わたしは、かなり早い時期から彼の素質にほれ込み、可能な限り、彼のピッチングを追い続けてきた。いま現在は米国にいるし、しょっちゅう来日するわけにもいかなかったが、それでも肩痛から復帰した戸田の二軍戦までチェック。わたしの姿は彼の目に十分、留まったと思う。できるだけ現場に足を運んで自分の存在をアピールするのは信条でもある。ウチの球団が菊池獲得に本腰を入れるかどうかは企業秘密だが、わたしにはやれることはすべてやり尽くしたという自負がある。
さて、日米野球だ。ヤンキース、レッドソックス、ジャイアンツ、ドジャース、フィリーズ……日本へ飛んだ同僚からの報告によれば、ネット裏には計15球団くらいのスカウトがいたそうだ。
彼らのお目当てはこれから先、メジャー挑戦する可能性のある日本人選手。見るべき投手は今回ほとんどいない。主にソフトバンクの柳田悠岐、ヤクルトの山田哲人、広島の菊池涼介の野手3人をチェックしていたという。