星野氏とは決定的な差…阪神金本監督に欠ける“経営者感覚”

公開日: 更新日:

 阪神は残り31試合(3日現在)で借金7の4位。チームが低迷すればファンの足は球場から遠のくもの。昨年は7年ぶりに300万人を突破したものの、現在の主催56試合の観客数は233万5530人。このまま低迷が続けば今季は290万人にも届かないことを球団は懸念しているという。

 金本監督が客の入りをどこまで気にしているかは定かではないが、かつては球団経営にも尽力した監督がいた。今年1月に亡くなった星野仙一元監督(享年70)だ。

 2001年限りで中日を退団すると、即座に低迷が続く阪神の監督に就任。2年目の03年にダメ虎を18年ぶりの優勝に導いただけの指揮官ではなかった。

 政財界に顔が利く星野氏は、当時の奥田碩トヨタ自動車会長に直訴して甲子園に広告を出してもらった。三塁側のオレンジシート(当時)を指して「あそこがガラガラだとジャイアンツカラーが見える」と言い、「でも、三塁側からだと阪神ベンチの中がよく見える」と記者団に語り、その記事を見た阪神ファンが三塁側スタンドも埋めた。女性ファンを増やそうと甲子園の女性用トイレを増設したのも星野監督の発案だといわれている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?