ベイ1位今永を育てたのはハーレー乗りの父と音楽教師の母

公開日: 更新日:

 地元・北九州市の福岡県立八幡南高から国立の広島大学に進学。卒業後に公立中学の保健体育の教師になった。45歳で校長になると、定年までの15年間、北九州市内で転勤を繰り返しながら、生徒と奮闘した。

「定年退職した3年前からは、北九州市教育委員会の嘱託の職員です。警察OB、校長OBの方々で構成する『少年サポートチーム』の一員として今も週に2日は小学校、週に4日は中学校に通って、朝8時半から夕方の5時まで、先生方の授業のサポートや生徒の生活指導の手伝いなどをしております。そこへ、例のバイクで通っているわけです。珍しい先生? そうはいないでしょうね、ははは」

 そう言って笑う孝司さんが続ける。

「私は学生時代に卓球体操をかじったり、教員になってからバスケットボール部の顧問を長く務めたものの、本格的な競技経験はありません。そんな親の子供がプロ野球選手ですからね。本人の努力はもちろんですけど、一体、誰の血なんでしょうかね。実は、小学校の教師をやっている長男も高校まで野球をやっていて、昇太よりセンスがあったんじゃないですかね。この間も、北九州市のソフトボールの教員選抜チームのメンバーとして全国大会に行っていた。子供の運動神経は学生時代にバレーボールをやっておったという家内から受け継いだんでしょうね。ねえ、やっぱりアンタの血かね?」

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