著者のコラム一覧
相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

森友文書4回目開示 加藤財務相「政府が代わっても開示は続く」と明言

公開日: 更新日:

「これは政府としてご遺族にお約束をしたことでございますから」

 加藤勝信財務大臣が会見で言い切った。普段は用意された文書に目を落としながら答えることが多いが、この時はまっすぐ前を見据え力強く語った。

 8日財務省は4回目となる森友関連文書の開示を実施。それを受けての会見だ。もともと財務省は開示を拒んでいたが、石破首相の決断で開示の流れができた。その石破首相が退陣を表明し、首相が代わる。新政権になってもこの開示は続くのか? 会見で質問すると加藤大臣は、

「私としてはしっかりと引き継いでいきたいと思っています」

「ということは、新政権のもとでも開示は続くと考えてよろしいですか?」

「それが基本だと思います。政府が代わっても、基本的にそうした姿勢で対応することになるだろうと確信しています」

 政権が代わっても開示は続く。財務大臣が会見で表明した意義は大きい。

 事件で夫を亡くし、情報開示を求めてきた赤木雅子さんは今回、加藤大臣宛てに直筆の手紙を役所に託した。届いたか尋ねると、

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝