福岡資麿厚労相のクビを絞める参院改選組と加藤財務相…高額療養費で迷走、年金法案先送りで不信任“ロックオン”
選挙のための人身御供にされそうだ。5年に1度の年金制度改革に伴う関連法案(年金法案)の提出が、14日の政府法案の提出期限までに間に合わなかった。
13日の衆院予算委員会で、石破首相は「できる限り早期に法案を提出できるよう最大限努力する」と明言。自民党内の調整を急ぐよう森山幹事長に指示したが、口約束で終わりかねない。
年金法案について党内では夏の参院選で改選を迎える議員を中心に選挙前の審議を避けるべきとの意見が強い。負担増につながる内容が含まれ、逆風を吹かす必要はないという身勝手な理屈だ。
すでに与野党は今国会で本会議や委員会の質疑に首相が出席する「重要広範議案」の一つに年金法案を指定。審議は既定路線なのに、石破政権が選挙の都合を優先させて提出を断念し、参院選後に先送りすれば前代未聞だ。重要広範議案の提出先送りは、現憲法下で初の失態となる。
■関連記事
-
保阪正康 日本史縦横無尽 シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(77)東條英機は戦陣訓をつゆとも意識せずに自決を図った
-
韓国で6.3投開票「李在明大統領」に備えよ (下)韓国で「国民」は、統合ではなく分断の言葉となった…深まる溝は埋まるのか
-
保阪正康 日本史縦横無尽 シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(76)法規よりも東條陸相の示達が優先しようとした傲慢さ
-
韓国で6.3投開票「李在明大統領」に備えよ (中)再び懸念される日韓関係「冬の時代」の到来…カギを握るのは「トランプ関税」
-
保阪正康 日本史縦横無尽 シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(75)東條英機の「戦陣訓」作成に協力したという徳富蘇峰、島崎藤村