トランプ大統領が日鉄買収計画めぐり「過半数出資ない」と明言…「言うべきことは言う」の石破首相のドヤ顔は何だったのか

公開日: 更新日:

■「外に媚び、内を脅かす者は、天下の賊である」

 完全子会社ではなく、単なる資本参加であれば日鉄が出資する意味がないだろう。技術情報の流出や多額の設備投資を迫られてオシマイになりかねないからだ。

 海外進出を狙ったものの、中途半端な形で現地企業に資本参加したために失敗、撤退を余儀なくされたNTTドコモがいい例だ。

 それにしても、石破首相は一体、トランプ氏と何を約束してきたのか。

「なぜ安全保障の懸念があるのか、きちんと述べてもらわなければ、先の話にならない」「いかに同盟国であろうとも、これから先の関係に非常に重要だ」(1月6日の年頭会見)

「基本的に民と民の話だが、政府として言うべきタイミングで言うべきことを言う」(1月8日収録のBSテレ東番組)

 石破首相は買収計画に反対姿勢を示す米大統領についてこう言っていたはず。「いかに同盟国であろうとも、言うべきことを言う」という言葉を貫いたのであれば、トランプ氏の「日鉄の過半数出資はない」という発言には至らないのではないか。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態