国民民主×維新で繰り返される醜悪な綱引き…だから石破首相は妙に余裕シャクシャク

公開日: 更新日:

 少数与党の石破政権にとって、今月24日召集予定の通常国会の「山」は新年度予算案を今年度中に成立させられるかどうかだ。

 衆院を3月2日までに通過させられれば、憲法の規定で参院送付後30日で自然成立するため、予算案は3月末までに成立するが、肝心の衆院で過半数割れなのだから簡単ではない。ところが、石破首相は妙に余裕綽々のようすだというから驚く。

「トランプ米次期大統領と今月20日の就任式前に会談することは見送ったようだが、石破首相は早期の訪米を望んでいて、トランプ大統領の就任直後の2月で調整中だそうです。普通に考えたら、来年度予算案の審議で国会が大変な時期なのに、石破首相は予算の成立はそこまで揉めないだろうと楽観的に構えているらしいのです」(自民党関係者)

 石破首相の念頭にあるのは、昨年末の臨時国会で展開された国民民主党日本維新の会の「綱引き」の再現だ。両者にもう一度“あめ玉”を与えれば何とかなると踏んでいる。連立与党の公明党・斉藤代表が正月の街頭演説で、早々に予算案修正を口にしていたが、石破政権は野党の要求“丸のみ”に準備万全というわけだ。

「財務省は既に、国民民主が求める『年収103万円の壁』のさらなる引き上げと維新が要求している教育無償化について、それぞれの政策を取り込んだ予算案修正のシミュレーションをやっていて、いつでも対応可能です」(官邸事情通)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 4

    中居正広氏は37年で築いた資産喪失の瀬戸際…不動産複数所有で倹約家も「違約金+α」の脅威

  5. 5

    フジテレビにとって“CMスポンサー撤退”より危険な「致命的リスク」とは? 企業危機管理の専門家がズバリ

  1. 6

    “天皇”日枝久氏しか知らない「ジャニーズ圧力」「メリーの激昂電話」 フジテレビは今こそ全容解明を

  2. 7

    橋本環奈『おむすび』はNHK朝ドラ視聴率ワーストほぼ確定…“パワハラ疑惑報道”が致命傷に

  3. 8

    巨人の50億円助っ人マルティネス 真面目でお人よしなだけに深刻な「2つの重圧」

  4. 9

    “かつての名門”武蔵の長期低落の深刻度…学習塾「鉄緑会」の指定校から外れたことも逆風に

  5. 10

    リアル店舗にこだわり続けるホビーショップ 経営危機からのV字回復は「脱 安売り」だった