立憲&維新“候補一本化”一致で焦り…狂乱の石破自民にまさかの「衆参ダブル選挙」構想

公開日: 更新日:

 野党共闘はなるのか。

 立憲民主党の野田代表と日本維新の会の吉村代表が8日の「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)に出演。来夏の参院選で野党候補の一本化を進める方針で一致し、野田代表は吉村代表が提唱する予備選挙実施の可能性を検討する考えを示した。

 吉村代表は「改選1人区の一本化を絶対やるべきだ。そこは野田代表の意見と完全に一致する」と言い、野田代表も「十分に考えを聞いて我々も提案をしながら、候補者一本化を早期に実現したい」と応じた。

 今年の衆院選の結果をベースにした時事通信の試算によると、全国32の1人区で野党6党が一本化した場合、与党は「3勝29敗」で惨敗するという結果だった。共闘が進められなかった2022年参院選では野党側はたったの4勝。反自民の受け皿をつくるためには立憲と維新の一本化は重要だろう。両党はいがみ合うことも多かったが、うまくいくのか。立憲関係者が言う。

「一本化は既に水面下で進めていて感触は悪くない。ただ、どうしても我々の候補が多くなってしまう。そんな展開を嫌がる維新議員は多く、無理に進めれば維新分裂のリスクもある。馬場前代表はその点が分かっていたから、一本化に消極的だったわけだが、吉村さんがどこまで理解しているかは不透明だ。とはいえ、政権交代のためには進めるべきだ」

 維新関係者はこう言う。

「予備選を通じた一本化構想の“発案者”は橋下元大阪市長で、吉村さんの発言は受け売りでしかない。橋下さんは分裂させてでも維新を立て直すべきと考えている。吉村さんは理解しているだろうが、腹が固まっているかは微妙だ。しかし、醜聞続出で党勢はボロボロ。このままではジリ貧だから突き進むしかない」

 事情を抱えてはいるが、意欲アリということ。立憲と維新が共闘すれば、「野党」であることを意識している国民民主党も巻き込める。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 3

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    中居正広が払った“法外示談金”9000万円の内訳は?…民放聞き取り調査で降板、打ち切りが濃厚に

  1. 6

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  2. 7

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  3. 8

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 9

    9000万円トラブル“鎮火”失敗の中居正広…過去の薬物疑惑まで再燃で火だるま確実

  5. 10

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応