著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

光クラブ事件(7)山崎晃嗣は単なる高利貸しではなかった

公開日: 更新日:
東大生社長の山崎晃嗣が服毒自殺した闇金融業「光クラブ」の事務所(C)共同通信社

 光クラブの山崎晃嗣は、現役の東大生として高利の金貸しに挑んだのだが、社会背景もあったせいか、たちまちのうちに企業としての規模を拡大した。昭和24(1949)年1月には銀座に進出している。優秀な学生の金融業経営者として、当時の新聞や雑誌でも取り上げられている。まだ25歳のアプレ経…

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